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大江戸奇巌城

大江戸奇巌城

大江戸奇巌城

作家
芦辺拓
出版社
早川書房
発売日
2023-01-24
ISBN
9784152102058
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大江戸奇巌城 / 感想・レビュー

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海猫

少女5人組が大活躍する時代伝奇浪漫。2部構成で第Ⅰ部「江戸少女奇譚の巻」は、連作短編風でいわば登場編。第Ⅱ部「大江戸奇巌城の巻」は、少女たちが集結し陰謀に立ち向かう。一冊でTVシリーズと長編映画を楽しめるようなイメージ。作風が奔放奇想天外で、世界征服を企む大陰謀が堂々と出てくるあたり嬉しくなる。現在の日本の世相を風刺する視点があって新鮮味も感じた。所々でトリッキーな仕掛けがあり、謎解きが入るのは推理小説的。メインの少女たちも皆が賢くて知的に行動。できれば「ご門跡チーム」の少女らが再活躍する続編が読みたい。

2023/01/27

雪紫

第Ⅰ部の少女集結前や苦労話、過程の方がテンポ良くて面白いだけに第Ⅱ部で集結してから、やたらと当時の説明や境遇に大部分割いてるので結構ペースが失速気味。その分、女性で苦労してるけどめげずに強いのが光るけど(特殊設定ミステリも昔の時代を舞台にした歴史ミステリも、世界観設定にかなり字数を掛けないといけないのは共通してる?)。しかし、あとがきで「百合……はあるかどうか知りませんが」と書かれてたけどそれっぽいとこはあったしやはりミステリ業界にもこういう概要だと百合方面を期待されるのではという風潮が増してる・・・?

2023/04/17

うまる

もっとサクサク活劇してほしかったなぁ。作者の知識が豊富なのはわかったけどさ。テンポが悪くなるなら、史実入れなくていいんじゃないと思う。そんな訳で、女子が出てこない所は眠気に誘われて、全然読み進まなかったです。TVとか映像だったら、次女の子たちが出てきたら起こしてねと言う所だけど、ひとり読書じゃそうもいかないもんね。後の○○ですっていう件も多くて、話の主軸はなんだっけとなる。あとがきからすると、凄く楽しい話を書いたと満足してるみたいなので、なんか可哀相。

2023/04/10

rosetta

★★★‪☆‪☆読書で何かを得たいと思うならこの本は全く時間の無駄。時間を持て余したガキや年寄りが喜ぶ紙芝居か読み本か娯楽時代劇。江戸時代12代将軍の頃、誇大妄想を拗らせた国学者が世界征服を企むのを阻止する5人の少女。しかし頭の固く実践から程遠い空理空論を弄ぶばかりのバカ学者の作戦など最初から成功する見込みはなかった。奇巌城という言葉が出てくるのはやっと300頁になってから。それまでは長い長い助走。それにしても実在する平田篤胤とか佐藤信淵とかここまでこき下ろして大丈夫なのか、子孫から文句言われないか?(笑)

2023/02/22

二分五厘

花のお江戸の大騒動、この日ノ本ばかりか異国まで巻き込んだ陰謀があったをご存じか。闇にまぎれて怪しの一団、八百八町に蠢きを知らないか。オランウータンの大暴れあるかと思えばロゼッタストーンの謎文字あり、珍兵器火を吐いて疾駆すれば、怪発明は海に潜りと、まさに太平の夢を揺るがす大事件。この企みに立ち向かわんとするは、あろうことか優にやさしき五人の少女たち。彼女らが敢然攻め入る悪の根城、その名も妖しき《奇巌城》!うーん…天保の有名無名の偉人奇人変人と美少女をごった煮にして、出来上がった伝奇時代劇……うーんで御座候。

2023/12/16

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