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月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

作家
劉慈欣
ケン・リュウ
牧野千穂
大森望
中原尚哉
大谷真弓
鳴庭 真人
古沢嘉通
出版社
早川書房
発売日
2020-03-18
ISBN
9784153350472
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月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) / 感想・レビュー

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keroppi

ケン・リュウ編による中国SFアンソロジー。「三体」劉慈欣や「折りたたみ北京」郝景芳、等、現代中国で活躍するSF作家たちの作品が詰まっていて、それぞれに発想や展開に引き込まれ、読み応えがあった。特に面白かったのは、宝樹の「金色昔日」。言ってみれば時間SFなんだけど、天安門事件や文化大革命を悲劇として組み込みながら中国現代史をこんな風に描いていることに驚いた。それでいて、幼なじみとの愛の物語、歴史に翻弄される人生のドラマを描いている。時間の流れとは何だろうと考えてしまう。恐るべし中国SF。

2020/09/11

Panzer Leader

ケン・リュウ編集による中国SFアンソロジー第2弾。前作と比較してよりバラエティに富んだ作品を楽しめる上、今現在の熱き中国SFの潮流が感じ取れる。自分のベスト3は時が進んでいくのに歴史的出来事が過去に逆行していく「金色昔日」、携帯の会話だけで地球の未来が様々に変化していく様を描く「月の光」、ゲームオタクの始皇帝が可笑しい「始皇帝の休日」。「三体シリーズ」を始め様々な中国SFをこれからも読みたくなること請け合い。

2020/11/10

sin

夏笳・何故に機械に思考を求む?張・幾京の一つと為れば扱いも軽いオタクの浅慮、一片の歴史と云えど変節を拒む!糖匪・人は定めを受け入れ難い。韓・現代中国の風刺?西洋批判?転がった石は止まらない。程・時に無謀は英雄視されるが多くは結果を省みない。宝樹・歴史を逆に準えて生き様を描くが違和感はなく実人生のよう。郝・定命故に生き急ぐ。飛氘・中華のホラは深遠で哲学的。劉・人類は我が儘な地球の餓鬼。吴・我思ゥ吾妻的情景。馬・皇帝はゲーマー失格。顧・時を遡って…。王・己れの信じたい事しか…。陳・御来迎&変質的終末カタログ。

2021/01/14

キムチ27

編者曰く、「中国SFの代表的な作品を集めるという意図はないこと、つまり、いわゆるベスト選集を編もうとしたのではない」という。網羅的なものではなく私選集といったテイストに仕上げる想いだろう。現代中国の綺羅星、その予備軍が登場し、個性豊かな味を供してくれている。 印象深かったのは~宝樹「金色昔日」男女ラブストーリーを中国近代史の中に絡めとり骨太なSFになっている。 劉慈欣「月の光」如何にも手慣れた技を感じる・・SF携帯白日夢 馬伯庸「始皇帝の休日」 兵馬俑を脳裏に浮かべつつ猛烈にこけている始皇帝に唖然

2020/12/03

ヘラジカ

何よりも嬉しいのが河出書房の文藝(2020年春季号)にて立原氏が「今後まず紹介すべき中国人作家といえば、この韓松にほかならない」と述べていた韓松が短いながら2作も収録されていることである。どちらも毒が染みた印象的な作品で、この作家への興味がますます掻き立てられた。作品集として全体的に見ても冒頭の夏笳から大変素晴らしい。奇想で魅せるSFも良いけれど、科学を使って人間(ヒューマニティ)を描いた作品は、このジャンルの真髄を感じさせる。ジャンルを括らず中国文学として見ても必読のアンソロジーではないだろうか。

2020/03/19

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