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見よ月が後を追う

見よ月が後を追う

見よ月が後を追う

作家
丸山健二
出版社
文藝春秋
発売日
1993-05-01
ISBN
9784163139203
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見よ月が後を追う / 感想・レビュー

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めがねのさっちゃん

 ネットラジオの紹介コーナーきっかけで、図書館で借りて読みました。散文詩的な小説と紹介されていましたが、読んでみて納得。筋書きを追うのではなくて、文章を楽しむ小説です。 語りは年代物のオートバイ。  バイクの持ち主の青年があらゆる面で安定しているので、どんな展開になっても安心して読み進められるのがよい。正確な意味を気にせずに、気持ちの良い文章をざくざく読み進められるので、専門用語の飛び交う企業小説や本格推理小説に挫折していた私にはもってこいの小説でした。  なんにしろ読んでいる間、退屈なし。おすすめです。

2014/06/02

Dai

昔、オートバイに乗っていた時にはただの機械じゃなく、意思や感情があると思うようにしていた。一人で走っても淋しく無い様に。文中にある「無論、一人では行かせない」こんな会話にしびれてたなぁ。

2013/08/20

jidan99

オートバイと原子力発電所

2013/02/01

原玉幸子

詩的?と思いつつも詩ではない自由奔放な散文の形態も然り、頁頁にある読めない漢字を用いた形容や、逆に簡単な「動くもの」との表現で著者が示唆する主題の深さや、一瞬主人公は誰だと思い惑わせる著者の筆力に夢中になります。自身のバイクの事故体験に重ね合わせもしましたが、「生きることは、人間が根源的に有する悪や、例えば危険を渇望する本能と同義(でなければその生に意味は無い)」と言わんばかりの著者の訴えに痺れました。著者の他の作品も読みたいです。(◎2017年・夏)

2020/02/11

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