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永遠も半ばを過ぎて

永遠も半ばを過ぎて

永遠も半ばを過ぎて

作家
中島らも
出版社
文藝春秋
発売日
1994-09-01
ISBN
9784163150307
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永遠も半ばを過ぎて / 感想・レビュー

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めがねまる

中島らもは昔から名前だけ知っていて、今年に入ってからエッセイを1つ読んで、小説は今回初めて読んだ。天才じゃん……言葉に何も難しいところがなくて気取らないのに忘れられない印象がある。写植屋と詐欺師と出版社の女が「永遠も半ばを過ぎて」という特殊な経緯を偽った本を出版する話。主な登場人物がみんな言葉に関わる仕事をしている。睡眠薬を乱用する人とアルコール中毒の人がいる。作品と作者を結びつけるのはあまり好きじゃないんだけど、この登場人物をみんなひとつにまとめたら「中島らも」という人ができるのかな、なんて思った。

2020/04/09

袖崎いたる

幽霊が小説を書いた、と嘘をついた、と嘯いた小説。

2019/09/30

horuso

神戸に住んでいた頃、関西ローカルの深夜番組でよく著者の顔を見たし、酒好きとして「今夜、すべてのバーで」も気になっていたし、すごくハマっている知人もいたが、なんとなく敬遠してきたので初読み。さすがの凄さだなぁ。話の展開がとんでもなく独創的で面白い。写植屋が薬でハイになって書きまくった文章も圧巻。ラストで恋が成就するのも嬉しくて、またいつか読み返したくなりそう。

2023/06/24

こっぺ

らもさんは面白い。一見堅そうで、どうも難しそうな雰囲気なんだけれど、読みだすと止まらない。登場人物がかなり魅力的で惹かれるのだ。詐欺師の相川は口が上手くて、大舞台に強い。とにかくでたらめ。友人の波多野が薬を飲んだ時に書いた小説を、ユーレイが書いたなんてことにして、評論家と対決。この対決場面が面白い。【図】

2011/08/14

ミヤ

およそタイトルからは内容が想像つかないが古典SFの名著っぽくてカッコいいタイトル。中島らもの作品はタイトルが良いと思う。 内容はテンポよく進むが後半はもっと長く話を膨らませてもいいかなと思いました。医師会の記念誌のコンペのプレゼンの場面が印象的。面白いしタメになる。確かに本は文字を詰めすぎて読みづらい。著者のメタ的な意見も込められているのだろうか。 肩肘張らずに読めて読後感もとても良い。登場人物が本当に作品に息づいている。あと作者は資料をエンタメの作品に遺憾なく活かすスキルがすごいなぁと毎度思う。

2023/10/31

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