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口語訳『古事記』 完全版

口語訳『古事記』 完全版

口語訳『古事記』 完全版

作家
三浦佑之
出版社
文藝春秋
発売日
2002-06-28
ISBN
9784163210100
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口語訳『古事記』 完全版 / 感想・レビュー

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やいっち

 『古事記』は『日本書紀』と比べ、物語性が豊かで、読んで面白く、せっかく読むならいろんな方の手になる『古事記』を愉しみたいと思い、今度、昨年評判になった三浦佑之氏の手になる『古事記』を読むことにしたのだ。  この現代語訳の特徴は、物語の中に語り手であるご老体を登場させて、物語の中で筋の特徴や注意点を最小限入れ込むことで、本文だけで、物語の面白さを感じとれるようにした点だろう。

GaGa

桐野氏の「女神記」を読み、改めて「古事記」をきちんと読もうと思ったら、このようなとってもいい本に出会えた。巻末には神々の系図、歴代天皇の系図はもとより、参考地図も掲載されているので、非常にわかりやすい。補足が真下についているのも読みやすくていいです。

2012/07/18

RIN

イザナギとイザナミの国造り、アマテラスとスサノオのウケヒ、オオクニヌシの国譲り、ヤマトタケルの戦いと苦悩。数多の神話を経て、人代の語りは推古天皇の登場で締め括られる。正直記憶も理解も紗の様に薄いが、自国の産声をこの目で感じることが出来て嬉しい。己の正当性を誇示する為ならば平気で他者を殺し、欲しいと思った女がいれば強引にでも手に入れ子を成す。神として生物としての傲慢な命の営み。それは錆色の美しさ。原始的で力強い、鳴り響く血と大地の鼓動。解説で語られる日本書紀との対比も面白く、丁寧で読みやすい良書だと思う。

2022/10/04

kenitirokikuti

図書館にて。あっ、三浦佑之は三浦しおんの父か。エッセイ・書評集『古事記学者ノート(コジオタ ノート) ―神話に魅せられて、列島を旅して―』には、こうの史代『ぼおるぺん古事記』も取りげられてるそうな▲三浦氏は中西進に師事したが、吉本隆明『共同幻想論』の影響を受け、民俗・神話寄りになったそうな。記紀に関する本をいろいろ読んでると、文学(国文学、作家、日本哲学、日本思想史)、歴史学、言語学(国語、日本語)の違いが感じられるようになってきた。まぁ、明治以後は武家の時代を打ち消すため奈良時代を持ち上げすぎたんだな

2021/07/24

月見里

読みやすく訳してくれているのもいいんですが、ツッコミの補入(笑)そうそう、とうなづいてしまいました。

2011/06/29

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