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月食の日

月食の日

月食の日

作家
木村紅美
出版社
文藝春秋
発売日
2009-09-26
ISBN
9784163278100
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月食の日 / 感想・レビュー

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ムーミン

全盲の方が見る夢の具体など考えたこともありませんでした。読書の面白さを改めて感じました。

2020/10/04

林 一歩

表題作、一人称の語り手の視点が頻繁に切り替わり読み難い。手法として否定はしないが、筆力が覚束ないため苛立ちしか感じない。

2014/02/23

野の花

目の見えない人に絵画を説明するのは大変ですね。ダリのあの絵は特別で説明しやすそうですが、印象派の絵などは色の感じとか大変そう。

2017/03/29

ぴょこたん

知り合いに教えられた本。芥川賞候補にもなったらしい。「月食の日」盲目の男・有山隆をフィルターにして見えてくる、周囲の人々の心理劇。盲目の表現にリアリティがある。 「たそがれ刻はにぎやかに」認知症ぎみで病の気もある老女くららのもとに、住所不定無職の顕が身を寄せ、あまつさえ金もだましとろうと画策する。田山花袋の「蒲団」を思い出した。なんともじめじめした私小説の印象。まさに芥川賞にふさわしい作品と思う。

2015/06/12

ろっか

「これ以上愉しいたそがれ刻は、もう、きっと、訪れない。」 【月食の日】よりもう一つの【たそがれ刻は〜】の方が読みやすかった。同じ段落で改行するごとに人物が入れ代わり。文を読み終えてやっと誰の視点か分かる。あとから追いかけてくるような、たゆたうような。誰かの頭の中をまるごと見ているみたい。でもなぜか今の私にぴったり合っている気がして。不思議な本でした。

2013/08/25

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