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絵伝の果て

絵伝の果て

絵伝の果て

作家
早瀬乱
出版社
文藝春秋
発売日
2010-02-09
ISBN
9784163286105
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絵伝の果て / 感想・レビュー

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まつじん

辛気臭い小説でした。盛り上がりに欠けるというかファンタジーでもないし今の日本とつながっていないような歴史モノですかね。かなり期待はずれな伝奇ミステリだな、うん。

2010/11/26

野の花

扉に室町時代の京都の地図が載っていたのでその時代の雰囲気でも知ることができれば良いかなと思って読んだが、ちょっと苦しかった。2~3回読まないと全体を理解できそうもない。

2019/06/28

たこやき

作品の方向性としては『三年坂 火の夢』に近いのかな? と思う。土地そのものが、一つの舞台である点、そして、貧乏公家の日常などが大きな比重を占める、などなど。ただ、全体的な展開が平板な上に、やや、カタルシスがなく、しかも、「オルグ」とか「スローモー」とか変なルビがあったことで最後までイマイチ乗り切れなかった。時代設定とかは、非常に面白いと感じるだけに、もう少し焦点を絞って進めて欲しかった、と感じる。

2010/04/14

茶幸才斎

応仁の乱前夜。公家の長子、十川迪輔が祖父に引き合わされたのは、美濃の地侍の坂城高直と、胡乱な町衆のナガレ。3人は迪輔の祖父から、一枚の絵の謎解きを命じられる。その絵は、絵巻物の一部であるらしい。時代や場所は分からない。何かの建物が火炎と黒煙に包まれ、その扉口には宝箱らしきものを運び出す複数の赤鬼が描かれている。果たして残りの絵はどこにあるのか。なぜ剪断され四散したのか。一体どんな物語が描かれているのか。迪輔らは京の町の内外を調べ歩く。京の戦乱はバベルの崩壊か、それとも新たな秩序を生む激烈な陣痛であったか。

2021/06/16

三田主水

歴史小説であり、伝奇小説であり、青春小説でもある不思議な作品。落ち着いた筆致の中で、室町の混沌とした世界が浮かび上がるのが面白い

2010/05/19

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