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ソウル・コレクター

ソウル・コレクター

ソウル・コレクター

作家
ジェフリー・ディーヴァー
池田真紀子
出版社
文藝春秋
発売日
2009-10-29
ISBN
9784163286600
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ソウル・コレクター / 感想・レビュー

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W-G

多くのレビューにあるように、どんでん返しに頼らない作品。しかし、シリーズ中でも上位に入る面白さではないか。サックスとパムのサイドストーリーも良く、さらに注目はプラスキーのポジションが確立されてきた事。ここが非常に良かった。ライムの過去にも触れ、メインキャラのドラマと事件が適当な距離感で並行して綺麗に着地する。中盤の犯人の反撃も面白い。どんでん返しのためのどんでん返しみたいな、過剰なツイストは、連投されるとダレてくるが、こういった作品を挟みながら、上手く工夫もしているのだなとショーマンシップに頭が下がる。

2017/01/22

扉のこちら側

初読。2014年387冊め。9.11とかスノーデン事件とかを思うとどこまでがリアルで、どこからが創作なのかわからない情報戦。

2014/04/29

財布にジャック

今回の犯人が、今までで一番やっかいで怖かったと感じました。それは、自分にも降りかかりそうな犯罪だからなんですよね。個人情報漏洩の罠に、もうドキドキしっぱなしでした。そんな中、ライムのプライベートな一面や過去の出来事が明かされたり、従兄弟を登場させたのは、なかなか演出としては良かったと思います。そして、ラストではニコッとなりました。あと残すは「ロードサイド・クロス」のみです。早く図書館の順番来ないかなぁ。

2011/05/10

青乃108号

半分程読んだところで中断、他の本をあれこれ読んで筋書きも半ば忘却の彼方へ。図書館の貸し出し期間を延長しようやく今日、読了できた。IT関連に疎い俺には今回の物語は理解出来ぬ所が多々あり、一件落着した後の複数の訪問者とのくだりは蛇足に思えた。ただし物語の底流となるライムとアーサーの確執を鮮やかに決着させるなど全体の構成の見事さはさすがと感嘆。作者はこれだけ緻密な作品をいかにして執筆しているのか想像を逞しくしていたところ、全く思った通りの方法だった事が訳者あとがきで知れた。暫く離れるがまたライムに会いに来よう。

2021/07/28

GaGa

背筋が寒くなるストーリー。今度の敵は今まで読んだ中でも一番嫌な相手かも。しかも、その犯罪者が巣食う場所が巨大ネット産業の中とは。善良な市民が次々といわれの無い罪に落とされる恐怖を臨場感たっぷりに読ませてもらった。ライムに従兄弟との間にそのような過去があったとは。それも人間らしい感情で逆に好感が増した。それと、ラストで大切なものを失ったアメリア。瞳に涙を潤ませるその状況に不謹慎ながら笑ってしまった。しかしそのオチが今回のテーマに沿っていることに感服しました。

2011/03/02

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