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ハーズ: ’80年代に女が考えたこと

ハーズ: ’80年代に女が考えたこと

ハーズ: ’80年代に女が考えたこと

作家
ナンシー ニューハウス
井上一馬
出版社
文藝春秋
発売日
1989-04-01
ISBN
9784163432205
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ハーズ: ’80年代に女が考えたこと / 感想・レビュー

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奏市

1980年代にアメリカの女性作家・編集者たちが生活、ジェンダーなどについて綴ったエッセイ集。時代と場所は違っても思うところは現代の日本の女性たちと同じようなものが多い印象。アメリカでも当時は女性であるために不利益被ることが今日と比べより多かったんだと感じた。不倫についての篇で「夫が浮気をしているのがわかったらどうするか。わたしなら迷わず銃を取りに走ると思う」。さすがアメリカ。妊娠中絶に関して、頻繁に耳にする「独善的な非難の声」ではなく、普段聞こえてこない「説得力のある静かな声」を集めた篇は勉強になった。

2021/11/10

かすみ

1977年から80年代にかけて、ニューヨークタイムズの紙面に週に一回『HERS』というタイトルのコラムが掲載された。アメリカのウーマンリブ運動の後を生きる女性たち、特に文章の上手い人たちが選ばれて思い思いのテーマで視点を綴るエッセイ。時代の色をよく反映している。この中に収められている『なぜフェミニストであることを隠すのか?』にもある通り、私たちは人間として主張しているのだけれども、それは歴史の中で見ると紛れもなく今までの女たちの人生の上で初めて可能になった主張だということ、忘れちゃいけないと思った。

2021/10/25

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