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機会不平等

機会不平等

機会不平等

作家
斎藤貴男
出版社
文藝春秋
発売日
2000-11-01
ISBN
9784163567907
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機会不平等 / 感想・レビュー

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inukumagorou

アメリカ発の新自由主義が日本にも導入されようとしている警鐘の本。社会はこのままかつてのような富めるものと貧しきものに二分化されるのか。これを平成の封建主義と言わずして何と呼ぼう。

2011/08/27

kenkeyn

習熟度別授業、派遣スタッフ、介護保険etc.、著者は日本に蔓延る“構造化された不平等”を次々に挙げつらいます。平等に喧しい日本人がこんなに多くの“不平等”を容認しているなんて信じられないくらいです。ここにはもうひとつ大切な気付きがあります。ノーベル賞学者江崎玲於奈が持論する優生学的教育論、前教育課程審議会会長三浦朱門の「バカは素直なままでいろ」節、竹中平蔵をはじめ金持ち優遇派の経済学者達など、時のひと気取りの田母神前空幕長を挙げるまでもなく身分、お金、学問がかならずしも高い”社会知”を持ち得ないことです。

2008/11/11

岩間 宗達

読了。終章の優生学は特に考えさせられる内容であった。およそ80年という僅かな時間で我々は社会や子孫に何を遺すことができるのだろうか?斉藤氏のこの一冊も10年20年50年後に開く人がいるかも知れない。彼らがこれを読んでどう感じるか、それを知る術はないが少なくともその時にまだ日本という国が存在していることを願って止まない。

2022/08/10

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