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私のマルクス ロシア篇 甦る怪物

私のマルクス ロシア篇 甦る怪物

私のマルクス ロシア篇 甦る怪物

作家
佐藤優
出版社
文藝春秋
発売日
2009-06-29
ISBN
9784163715209
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私のマルクス ロシア篇 甦る怪物 / 感想・レビュー

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funuu

民族問題を理解するためには、まず、民族主義者が、過去の歴史的断片をどのようにつなぎ合わせ、どのような神話を作っているかについて、理解することが大切である。マルクス経済学を学んでもマルクス主義者になる必要はまったくない。資本主義システムの内在的論理と限界を知ることが重要なのだ。人間は、限界がどこにあるかわからない事物に取り組むときに恐れや不安を感じる。時代を見る眼から恐れと不安を除去するために21世紀初頭のこの時点で『 資本論』を中心にマルクスの言説と本格的に取り組む意味があるのだ。プーチンはフアシスト

2016/11/08

masabi

外交官兼モスクワ大学講師佐藤優が語るモスクワ事情とソ連崩壊について。講師としてロシアの将来を担う知的エリートと交流し,彼らが政治に関わるときに日本に対し特別な印象を受けるよう種をまく。宗教的教養も相まって様々な交流をしていき,その影響は現在でも残っている。

2015/04/10

羊山羊

佐藤氏が自壊する帝国で触れなかった部分を総括する1冊。モスクワ大学非常勤講師となった著者は、そこで様々な生徒と出会いキリスト教というピースを以て相対する。。アフガン戦争での過酷な現実を背負ってしまったアルベルトの話が印象に残る。後半は科学アカデミーの民族学研究所での対話が中心になるが、民族問題と人為的に引かれた国境線での問題がいかに根深いか骨身にしみる。今の国境周辺問題にも適用可能だ。後半部分は歴史の教訓として精読すべきかも。読み物としての面白さと時代の分析ツールの1冊としてかなりタメになる。良著。

2019/12/06

ぽー

ソ連勤務時代に遭遇したソ連の解体をモスクワ大学で教鞭をとっていた時の講義と併せて描いていく。簡単にモスクワ大学で神学を教えた。。と言っても一介の下級外交官がロシア語で旧ソ連のエリート達に授業を行っていたんだから想像を超える出来事。どれだけ知の巨人なんだか。しかもその頃30代前半だった訳だから。 ここで語られない内容を想像するのも楽しい。

2015/10/09

amanon

佐藤氏の著作を読む度に知的好奇心を刺激され、自分の勉強不足を反省させられる。この著に記されている好奇心に満ちた優秀なモスクワ大学の学生とのエピソードを読む度に、「自分ももっともっと勉強しなければ」という気にさせられる。後、この書でこれまであまり表立っていなかった氏の前妻が恐らく初めて表立ったのが興味深い。この二人は一体、どういう経緯をたどって夫妻となり、別れたのだろうか?

2010/01/14

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