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ラリルレ論

ラリルレ論

ラリルレ論

作家
野田洋次郎
出版社
文藝春秋
発売日
2015-05-16
ISBN
9784163902357
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ラリルレ論 / 感想・レビュー

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ゼロ

RADWIMPSの野田洋次郎が綴る時空を超えた記憶。彼の生み出す歌詞は、誰にも真似できない世界観がある。その一厘を知るのに、この半年間にも及ぶ日記を読むのは大きな手掛かりとなる。アルバム「×と◯と罪と」の合間に書かれていた記録としては、赤裸々に己のことを語りすぎている。私は彼の家族のことを知らなかったし、彼の子供時代のことを知らなかったし、彼の政治に対する考え方を知らなかった。子供のように繊細で、女々しくて、でも遠くから自分を見るような傍観者でいる。文章を読むことにより、人間の彼が見えて面白かった。

2015/08/04

Emperor

身に纏った自意識過剰を、言葉にのせ、放ってく。その言葉は時に人を共感させ、悩ませ、感動させる。タブーに触れることや自己陶酔が許されている彼にしか放てない言葉であふれていた本でした。洋次郎さん、愛してます。

2019/05/26

里愛乍

初めて彼らの曲を聴いたときも衝撃だったけど、それくらいもしかしたらそれ以上に彼の雑誌記事を読んだ時は衝撃だった。言葉について人間について死生観についてさらりと会話しているのである。そしてその語り具合は独特かつ絶妙で、綺麗な日本語なんだけど新鮮で、とにかく言葉の使い方に感動した。そんな野田さんが本を出すというのだから期待せずにはおれません。<1年前の僕は、僕が想像するよりもずっと他人だ。>から始まる本書は、彼の言葉だけで溢れている。そういう永久保存版。

2015/05/22

りー

世の中には共感できる相手できない相手がいるわけだけれど、僕にとって彼は絶対的後者であって、それでもその歌に魅入らせてしまうのだからRADWINPSは偉大なものだなぁと思う。どろりと纏わりついてくる様な彼の歌詞は彼の頭の中そのものだったのだ。さすがに言葉を操るセンスは飛び抜けていて、文章自体はどうってことないのだけれど、描かれている言葉を音として捉えるとゾッとするような艶かしさがあるし、一文一文から山口組幹部もかくやという静かな威圧感が漂っている。小説を読むだけでは出会えない言葉の力を垣間見られた。

2015/07/30

TANGO

他人の日記、とは、かくも退屈で、かくも魅力的。半年に及ぶライブツアーの記録とその裏側、に加えて1年後の「野田洋次郎」の思い。RADWINPSの歌を作っている「野田洋次郎」という人の言葉の使い方に興味があったので、購入。少しだけ人となりを知った分、またRADWINPSが好きになりそう。

2015/06/30

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