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みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記

みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記

みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記

作家
星野博美
出版社
文藝春秋
発売日
2015-10-06
ISBN
9784163903460
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みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記 / 感想・レビュー

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それいゆ

このたび高山右近が福者になりますが、天草四郎が列福申請されない理由をこの本を読んで初めて理解しました。殉教者と認められることがいかに難しいか、無抵抗・非暴力が必須条件なので、島原の乱での犠牲者たちは殉教者とはならない!そういうことだったのですね。長崎大浦での信徒発見後に起こった悲惨な迫害についても初めて知りました。日本では聖人42名福者393名、計435名が列聖・列福されていますが、今回初めて右近が個人で単独列福となります。2017年2月7日、大阪城ホールで行われる「高山右近列福式」を心待ちにしています。

2016/10/22

ゆうじ

すこし時間はかかったけれど、丁寧に読んだ。世の中には読んでいないけれど読まないといけないと感じさせる本がある。これは私にとってそうした本。『沈黙』『クアトロ・ラガッツィ』などに連なる重要な作品として記憶される。星野さんは最終章で、よく泣く。それを隠さず書く。もらい涙をながしはしなかったが。

2016/03/01

まーくん

一週間近く、じっくり読んでしまった。古楽器リュートを習う話に始まり、外房の漁師だった先祖の話など、一見脈絡のない話から16世紀のキリスト教伝来の話へと誘われていく。順調な布教の進展の後に訪れる秀吉、家康による迫害そして大殉教。書を読み、土地を訪ね、あの時代のキリシタンの姿を情熱を持って追う。本書を辿るうち、いつの間にか、教科書的単語の羅列が「キリシタンの世紀」として、現実の世界のように色彩を持って現れたような気が・・。列聖列福などカトリック教会について知らなかったことも多かった。良書に出会えた。

2018/10/21

なおうど

中上健次『紀州 木の国・根の国物語』を思い出した。神父たちが国外追放された1614年から400年。世界遺産登録へ向かう長崎。日本が消そうとしてきた迫害の歴史。事物を目の前にした時の、言葉を拒絶する現実と向き合った告白が重かった。資料を調べて歴史を辿るのではなく、作家の身体で歴史と向き合う。文学界の雑誌連載を一冊にまとめたことで、異様な膨らみがあった。一貫したテーマを追ったというよりか、作家の向き合った熱量に圧倒された。スペインに形として残る歴史と何もかもが消し去られている長崎。海と楽器がつなぐ記憶の旅路。

2016/11/14

hanak

ずっと読みたくて探していたのだけど、なかなか出会えず…諦めかけていたところにkindle版があることを知る。しかもたまたま。ありがとう kindle!(笑) 私もリュートの音色に心惹かれるひとりですが、まさかリュートから始まってここに着地するとは…!という本でした。面白かったけど、途中のキリシタン迫害〜殉教のくだりが辛くて苦しくて。けれどそこを乗り越えての最終章「スペイン巡礼」がすごく良かった。読み手の私も救われたような気持ちになりました。2017-72

2017/12/22

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