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サロメ

サロメ

サロメ

作家
原田マハ
出版社
文藝春秋
発売日
2017-01-16
ISBN
9784163905891
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サロメ / 感想・レビュー

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W-G

著者の美術関連の作品はこれが初だが、かなり引き込まれた。ビアズリー姉弟の変貌していく様が非常に巧みに描かれており、一気に読み進めた。決定的な場面は描写されないままに蝕まれているのは明確な様子、と言おうか、その変化に不自然さが無くちゃんと説得力がある。"同じ物が見えていない"はずのメイベルが、二人の才人を次第に凌駕して化けていく過程が圧巻で面白い。読み終えた後にネットでビアズリーの絵を検索してしまう。おそらく多くの人が私と同じ事をしているのではないだろうか。『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』も読もう。

2017/02/05

starbro

原田マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。オスカー・ワイルドやサロメの名前は知っていたものの、作品を読むのは初めてです。19世紀末の退廃的なロンドン、パリの雰囲気が伝わって来ました。オーブリー・ビアズリーの挿絵も魅力的なので、本作にも挿絵として掲載出来たらもっと良かったんじゃないかなぁ。男色は、ギリシア文明の時代から現代に至るまで延々と続いていますが、19世紀末のロンドンではそんなに非難される性癖だったのでしょうか?

2017/01/30

サム・ミイラ

漆黒の闇の中に浮かび上がる金色の文字。それはサロメ。情念と嫉妬と満たされぬ愛の墓場。感動もなくしかし後悔もない。シミのような悪意は静かに増殖する。そうこれはホラーです。間違いなく最高のホラーです。恐るべし原田マハ。

2017/12/21

風眠

もう死んでしまった人に、本当はどうだったの?と聞く事はできない。けれどオスカー・ワイルドやオーブリー・ビアズリーの事を調べてみたら、生い立ちや出来事は史実に忠実だった。そこに原田マハの想像力が加わり、それぞれの人物達がこう考えていたとしても不思議ではない、という説得力を生みだしている。いつの時代も天才・異才と呼ばれる人間は、周りが放っておかなかったり、自分自身が魔力に取り込まれてしまったりするものだ。その破滅は不幸かもしれない。けれど甘美なものなのかもしれない。ラスト3行、心がざわつくような余韻に痺れる。

2017/03/03

yoshida

原田マハさんの今後の創作テーマは何になるのか。「楽園のカンヴァス」に代表されるアートを題材にした作品とするのか。それならば私は寂しい。アート作品も原田マハさんの経験により一定の水準以上の作品となるが、そこまでなのだ。芸術家の生涯を紹介しミステリーを味付けしたパターンで固定されていると思う。感想として、なるほどねと思うが特に感動しないのだ。淡々と読了。「キネマの神様」や「旅家おかえり」の良さを知っているだけに、最近の原田マハさんのアート作品を読むたびに心が離れる。私が好きな作家さんだからこその酷評です。

2017/09/23

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