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標的

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作家
真山仁
出版社
文藝春秋
発売日
2017-06-29
ISBN
9784163906676
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標的 / 感想・レビュー

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starbro

真山仁は、新作中心に読んでいる作家です。400P弱、一気読みしましたが、思ったほど面白い展開にならず終了してしまいました。最近女性総理をテーマに書く作家が増えているということは、やはり待望論があるのでしょうか?以前、田中眞紀子で盛り上がったことがありましたが、現時点だと野田聖子あたりが候補になるのでしょうか?但し、海外のサッチャー、メルケルらと比べると小粒感が否めません。

2017/08/08

utinopoti27

高齢者福祉政策に絡む贈収賄を示唆するタレコミが東京地検特捜部に入る。標的は女性初の総理大臣有力候補と、市場の独占を狙う福祉事業者だ。捜査を担当する冨永は、次第にタレコミ元の信憑性に疑問を感じるなか、政界やマスコミの思惑が入り込み、事件は複雑に揺れ動く・・。政治とカネ、黒い利権に群がる魑魅魍魎。腐臭を放つヘドロのような構図をあえて避けたのか、本作は比較的あっさり目。ただ、あの名著「ハゲタカ」の作者だけあって、格調高いシナリオできっちり読ませます。もやっとしたラストも、絵空事の勧善懲悪よりは現実的かも。

2019/04/05

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

『売国』以来の、久しぶりに読む真山作品。伝説的とも言える『ハゲタカ』シリーズのインパクトが忘れられず、どうしても同氏の作品が読みたくなることがある。初の女性総理を目指す代議士と献身的に支える夫。永田町を取り巻くパワーバランスの中、東京地検特捜部の冨永が標的と定めたものとは。不必要などんでん返しもなく、良い意味安定感のあるオーソドックスな構成の作品と言えそうだ。

2017/08/28

Satomi

村越みやび、48歳、厚労大臣。国民的人気を誇る初の女性総理大臣候補。彼女の収賄疑惑追う東京地検の富永。良くも悪くも女性初ってのは目立つ存在。それを利用して甘い汁を吸おうと群がるやから、足を引っ張ろうと身辺を嗅ぎ回るやから…。そして裏に潜む永田町の策謀。富永の追及をどうかわすのか、終盤は一気に読ませるものの、アッサリした結末はいたし方なしか。作者の思惑なのかもしれないが、女性初の総理大臣候補を全く応援する気になれなかった…。

2017/08/02

Yunemo

高齢者福祉問題、まさに今起きてるリアルさが正面に記されてます。そこに厚労大臣からの初の女性総理、という道筋にちょっとドキドキ感が。志と誇りを持って愚直に進むこと、政治家が最後まで矜持をもって全うしていただければ。どこかで何かが変わってしまう現実感。志がいつの間にか、国民というか私等の身の丈に合った生活という価値を失わせているのじゃないかな。本来なら、越村総理候補にグイグイ惹き込まれるはずなのに、何だか魅力を感じないままに。政治家、マスコミ、検察と、夫婦としての在り方、それぞれの緊迫感は迫ってくるのですが。

2017/08/12

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