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メガネと放蕩娘

メガネと放蕩娘

メガネと放蕩娘

作家
山内マリコ
出版社
文藝春秋
発売日
2017-11-17
ISBN
9784163907505
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「メガネと放蕩娘」のおすすめレビュー

アラサー姉妹が奮闘! さびれた商店街の再生のために何ができる?

『メガネと放蕩娘』(山内マリコ/文藝春秋)

 東京に住んで驚いたことの一つは、「元気な商店街が多いこと」だ。

 地方で暮らしていた頃は、商店街で買い物することは少なかった。近くに商店街が存在することは認識していたものの、シャッターを下ろす店が年々増加する一方なので、足は遠のいていった。

 内心残念な気持ちはあったものの、郊外にドーンと建設された大型ショッピングモールに車で買い物に行く日常にもすっかり慣れ、商店街が地域にこれまでどのような役割を果たしてきたかなど、考えることもしなかったのだ。

 山内マリコの『メガネと放蕩娘』(文藝春秋)は、そんなシャッター通りと化した商店街を寂しく思い、奮闘するアラサー姉妹の物語である。

 著者が地元、富山の商店街を徹底取材して執筆した本書は、商店街の意外な真実が描かれていた。

 本書の舞台は、とある地方都市の全長約300メートルの商店街。

 主人公は、商店街の老舗書店「ウチダ書店」の長女で、市役所の広報課に勤務する33歳の“メガネ”女子タカコだ。

 最盛期には100以上の商店が軒を連ねていた商店街だが、現在、店として機能してい…

2018/4/28

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メガネと放蕩娘 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

山内さん作品は二作目となりました。インパクトあるタイトルにつられ、手に取りましたがとても読みやすく、すんなり読了できました。寂れた商店街再生、復興を目指すお話で主人公は、その商店街な老舗書店を構えているまじめで堅実な'メガネ'長女「タカコ」と自由奔放なシングルマザーであり'放蕩娘'の次女「ショーコ」の姉妹です。商店街なる'組織'がどういうモノなのか、成り立ち?含め色々と勉強になりました。話の最後はまさかの展開に驚かされましたが、その'ほっこり'感は、ホロッと優しく涙腺をゆるませてくれりステキなお話でした。

2017/12/31

モルク

地方のシャッター商店街を再生しようとするウチダ書店の姉妹。地域活性化戦略の大学の先生と知り合い、その学生たちの若い意見や協力を得ながら奮闘するが、商店街の中でも温度差があり、厳しい現実にぶち当たる。成る程、シャッター通りといってもなぜ店舗を貸したりしないのか、また閑古鳥が鳴き暗くやっているかもわからない店でも閉めない理由とか、この本で解明。県都といわれる都市であっても、郊外のショッピングモールに客をとられ、県外から進出していた店舗や会社が次々撤退し夜も早々に人通りがなくなる。昔の賑わいが懐かしい。

2018/10/29

yuyu

王様のブランチで紹介されていて、図書館に走る。毎日通る商店街がモデルになっているとのことで、ワクワク、ドキドキ!フィクションとはいえ、あまりにもリアル過ぎて、頭が混乱。「あーっ、昔の賑わい、そうだったなぁ。今はこんなもんじゃないくらいに寂れてるし…」、心の中で呟きながら、半分ノンフィクションとして読了。賑わい創生のために頑張るタカコとショーコの姉妹、そして、少しずつ変わっていく商店街。でも、この本を抱えながら歩く実際の商店街は…はぁ、虚しい。虚し過ぎる。中央通り商店街、富山市役所の方々にぜひ読んでほしい!

2018/01/20

なゆ

さびれゆく商店街の本屋の姉妹がかつての賑やかさを取り戻そうと奮闘する話、というと単純にありがちなストーリーっぽいんだが、これは違う。商店街に身を置く者としてはリアルすぎてリアルすぎて耳が痛いわ身につまされるわ…とにかくつらい。地方のさびれゆく商店街の実情と問題点がグッサグッサこれでもかと。ここまで突っ込んで書かれたのは初めてじゃなかろうか。正直、うまくいきすぎな部分はお話し的には仕方ないが、ショ-コの無鉄砲な勢いは気持ちよかった。時代の流れは止まらない。こういう風に変わっていくしかないんだろうな。(涙目)

2018/01/16

おたけஐ೨💕⛄

84/100点 ある地方都市のシャッター商店街になった地元を再生しようと奮闘する姉妹を描いた物語。ちょっと前に同じような問題を描いた『ねこ町駅前商店街日々便り』を読んだところなので、問題への切り口や解決の取り組み方法などの違いを興味深く読むことが出来ました。どちらの作品も、現状を"なんとかしたい"と思っている人は確かに存在しますが、それを実際に変化を起こし定着させていくのは、どれだけ難しいかが切実に伝わって来ます。ラストが上手く行きすぎなところはありますが、地方を描く山内さんらしい作品で面白く読めました。

2018/01/26

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