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ディレイ・エフェクト

ディレイ・エフェクト

ディレイ・エフェクト

作家
宮内悠介
出版社
文藝春秋
発売日
2018-02-07
ISBN
9784163908205
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ディレイ・エフェクト / 感想・レビュー

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starbro

第158回芥川賞受賞作・候補作、4作目(4/5)、宮内 悠介は、新作中心に読んでいる作家です。表題作は、初めてのノミネートなら、芥川賞を受賞出来たかも知れませんが、ノミネート貧乏、島田雅彦状態です。もしかしたら結局、芥川賞も直木賞も受賞出来ないのではないでしょうか?オススメは『空蝉』です。3月の第一作目でした。

2018/03/01

ケンイチミズバ

シリアの空爆を顔をしかめながらも安心して見ている日常がある。同じ目に遭った祖先の様子を実際に見ることができたら人はどうなるのだろう。サイパン陥落、空襲前に疎開するか、娘に教科書にない戦争の真実を教える機会にするのか、リビングでの会話だ。妻と意見が対立し口論に、娘はスマホで音楽を聴いてる。幽霊のように現代に戦時中の人々とその暮らしが出現する。おかげで冷めていた夫婦が元に戻るだけというなんともシュールな。娘の気持ちをきちんと聞くべきだった、人事異動の悩みを黙ってないで相談すべきだった。疎開した妻に手紙を書く。

2018/03/20

ダイ@2019.11.2~一時休止

芥川賞候補の表題作を含む短編集。ただ表題作よりも阿呆神社の方が自分的には好み。

2018/03/11

モルク

表題作他2編。現代の東京に1944年大戦真っ最中の東京が重なって見えるディレイエフェクト。半透明のちゃぶ台に曾祖父と曾祖母そして祖母がいる。話しかけても彼らは答えても反応もしてくれない。不思議な現象と主人公夫婦の危機が交差する。昔銭湯だったところにある創業◎年をうたう菓子屋が?というくだりがあるが、ということは…お菓子を買いに行くと銭湯で入浴中の人がうっすら見えるということ?えへへ、ちょっと恥ずかしい。あっ本筋からずれてしまった。

2020/10/10

ひらちゃん

今、目の前に戦時中の姿が映し出されたら…。子供達はどう感じるでしょうね。自分自身だって衝撃を受けるはず。平和ボケした私達には警鐘を鳴らす絶好の機会かも。現実も過去もやり直せないけれど、見つめ直す余地は与えられると思います。表題作は面白く読めたけど後の2作は合いませんでした。

2018/03/11

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