海を駆ける
「海を駆ける」のおすすめレビュー
ディーン・フジオカ主演作の小説化! カンヌ映画祭「ある視点」部門受賞監督が到達した新境地ファンタジー
『海を駆ける』(深田晃司/文藝春秋)
映画『淵に立つ』が2016年カンヌ映画祭「ある視点」で審査員賞を受賞し、フランス文化省から芸術文化勲章を今年授与された深田晃司監督。『海を駆ける』(深田晃司/文藝春秋)は、ディーン・フジオカが主演しインドネシアロケが行われた最新作を、『淵に立つ』に引き続き、監督が自ら小説化した作品だ。
舞台はインドネシア。スマトラ島北部のバンダ・アチェの浜辺に打ち上げられた謎の男はラウ(インドネシア語で「海」という意味)と名付けられる。NPOで災害復興の仕事をしている貴子、息子・タカシ、親戚のサチコは、記憶喪失のように振る舞うラウをしばらく預かることに。だが、ラウの周囲では、不思議な出来事が起き始める…
前作『淵に立つ』は、地の文とト書きを分けずに一体化させた文体が特徴的な作品だった。著者は本作でも、その方向性を継続しているように思える。ト書きの中に組み込まれた会話と、「——(ダッシュ)」でところどころ挿入される抑制された分量の会話文は、異国の地の物語を読者の心に近い距離に引き寄せてくれる。
著者は2004年のスマトラ島…
2018/6/19
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海を駆ける / 感想・レビュー
こゆこゆ
夏らしいタイトルの小説を読むぞ!その1。インドネシアが舞台で、スマトラ沖地震が出てくる。活字より映像で味わってみたかった。謎の記憶喪失の男ラウは結局何だったのか…?疑問が残ったけど想像力が問われてるのだろうか。。
2023/08/12
nnnともろー
突然海から現れた謎の東洋人。インドネシアが舞台。大地震と大津波。とても幻想的な物語。映画を監督自身が小説化。
2018/06/03
chuji
久喜市立中央図書館の本。2018年5月初版。映画監督による自作のノベライズ。映画を観ていないのでよくわかりませんでした。図書館の新着コーナーにあり、著者が映画監督とは知りませんでした。
2018/07/08
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