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日本代表を、生きる。 「6月の軌跡」の20年後を追って

日本代表を、生きる。 「6月の軌跡」の20年後を追って

日本代表を、生きる。 「6月の軌跡」の20年後を追って

作家
増島みどり
出版社
文藝春秋
発売日
2018-06-08
ISBN
9784163908458
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日本代表を、生きる。 「6月の軌跡」の20年後を追って / 感想・レビュー

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しいたけ

1998年W杯フランス大会を戦った選手・スタッフ39人を取材し出版された『6月の軌跡』。それから20年。彼らのその後の人生を再び取材した本。あの経験とどんなふうに向き合い生きてきたのか、それぞれの真摯な時間に熱い感動がある。選手だけではない。様々なスタッフもまた、あの日の続きの人生を生きている。日本代表とは血の通い合った家族だと話す。終わらない家族だと表す。離れていてもお互いが経験する天国と地獄をリスペクトする、友情以上のものが垣間見れる。今年のW杯日本代表の礎は、未だ這いつくばって生きる彼らなのだ。

2018/07/06

penguin-blue

日本が初めてW杯に出場した仏W杯の日本代表の選手全員と共に戦ったスタッフへのインタビューで構成された名著「6月の軌跡」から20年の時を経て彼らの「今」とあれからの「想い」を取材した一冊。W杯に出るのが当たり前に語られる今と異なり、薄氷を踏むような予選を戦って、初めて切符をつかんだW杯。グループリーグでも一勝もできなかったけれど彼らが試行錯誤し、持ち帰った達成感と喪失感とをこの25年間、噛みしめながらバトンをつないだからこそ今の代表があり、私も彼らがスタートだったから今でもサッカーを観ているのだと思う。

2023/01/16

アキ

98年フランスW杯代表25人全員が、今もサッカーに携わっている。2018年現役プレーヤーが6人、Jリーグの監督、S級ライセンス取得者12人。20年後の今をインタビューしても、みんなやはりあの時に想いが及び、原点であると。その中で最終メンバーからはずされた北澤の「過去に生きる、ではなく過去を活かす。自分はずっとそう考えてきました」という言葉は障害者サッカーの普及という実践が伴っていて、かっこいい!最後に三浦カズと中田ヒデの言葉が欲しかったな。全敗だったけど、魂のこもったいいチームだったなあと今振り返れる。

2018/07/31

熱い言葉の数々に酔いしれる(98W杯に直接関係ないものも含め)。サッカーが好きでよかった▼斎藤俊秀「湘南出身でもないし育ったクラブでもなかったけれど、これだけ自分を愛し、応援してくれる人たちがいる」▼山口素弘「43試合信じて、44試合目は信じないのですか」▼岡田武史「ジョホールバルで開き直ってから、遺伝子のスイッチが入って、あの瞬間から人生が変わったんだと考えるようになった」▼小野剛「誘惑に克つのは唯一夢だけ」

2018/11/12

おくてつ

ロシアW杯を前に、20年前の初出場となったフランスW杯日本代表に関わった人たちの今をスポーツライターの増島みどりさんがインタビューで綴る。 同世代だったり、ちょっと上の人だったり。日本のサッカー界を切り拓いていった人たち。2年前だけど、まだみんなサッカー界に携わっているのがいいよね。肩書変わっても今でも変わらないでしょう。 98年当時、グランパスから唯一選ばれた平野が、あの事件を人生の糧として語っていて、当時フリューゲルス所属だった素さんと楢﨑がグランパスの肩書で語っているのも歴史の1ページだよな。

2020/02/02

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