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泥濘 疫病神シリーズ

泥濘 疫病神シリーズ

泥濘 疫病神シリーズ

作家
黒川博行
出版社
文藝春秋
発売日
2018-06-29
ISBN
9784163908564
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泥濘 疫病神シリーズ / 感想・レビュー

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starbro

黒川 博行は、新作中心に読んでいる作家です。疫病神シリーズは、3作目です。安定の面白さ、シリーズ終了かと思いきや、まだまだ続きそうな気配。それにしても、大阪の暴排条例はザルなのでしょうか(笑)

2018/08/12

サム・ミイラ

また疫病神がやってきた。今回のシノギはかなりヤバい。相手は五年前にも桑原と揉めた白姚会。歯科診療報酬不正受給をネタに脅しをかけるという。その裏には元大阪府警警視の作ったOB組織「警慈会」の存在が。金に釣られて引っ張り出された二宮はいきなり酷い事に。またも二人はズブズブと泥沼に嵌まって行く。いつものパターンではあるがいつにもまして会話も絶好調。これだけで読める。込み入った展開と舌戦と暴力描写。最後まで続く緊張感とのバランスが絶妙。これは「国境」以来の傑作だ。相変わらず金遣いも滅茶滅茶。金銭感覚も狂う(笑)

2018/10/19

utinopoti27

待ってましたの疫病神シリーズ第7弾。今回は老人ホーム乗っ取りからオレ詐欺の金主で稼ぐ、悪い奴らの金をふんだくるお話です。おなじみ桑原・二宮コンビの掛け合いは、もはや名人芸の域。そこに府警マル暴刑事の中川が絡めば、もうファン悶絶の面白さ。警察OB&ヤクザの強力タッグを向こうに回し、桑原流の丁々発止、危険度マックスのシノギが炸裂します。振り返れば初回作からもう21年、ヤクザのシノギも随分と窮屈かつ様変わりしたものです。それでも何とかアイデアをひねくり出して、末永くファンの期待に応えてくださいね、黒川センセ。

2018/10/06

ナイスネイチャ

図書館本。疫病神シリーズ七弾。老人ホーム乗っとりや医療費不正受給、オレオレ詐欺の現状など裏社会事情が盛りだくさん。相変わらずのコンビと中川が加わり面白さ増し。二宮のオヤジギャグも秀逸。

2018/10/31

ケイ

黒川博之氏作品は黎明期からのファン。と言っても、地元では新作は図書館でもなかなか順が来なかったが。地元人気のひとつは、やはり彼等の大阪弁が生きているからだろう。黒川作品では、切った張った、怒突き合いがあっても、弱者の女性はほぼ無傷なのもいい。そして、猪突猛進方でありながらも計算が早く雑学豊富な桑原、啓ちゃんを大事にしてくれる嶋田など、行き過ぎ感がどこかで抑えられているのもいい。うちの祖母を特養老人ホームの待ちリストに入れるがこわくなったのだが、黒川さん、そうしないといざと言う時に困るんですがどうしましょ。

2018/10/20

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