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静おばあちゃんと要介護探偵

静おばあちゃんと要介護探偵

静おばあちゃんと要介護探偵

作家
中山七里
出版社
文藝春秋
発売日
2018-11-28
ISBN
9784163909318
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あらすじ

介護、投資詐欺、外国人労働者問題……。
「情念よりも論理」の元判事と、「走り出したら止まらない」創業社長の
名(迷?)コンビが難事件をズバッと解決!

「静おばあちゃん」こと高遠寺静は、日本で20人目の女性裁判官で、八十歳となった今も信望が厚く、孫で大学生の円(まどか)と様々な事件を解決してきた。今回、静おばあちゃんとコンビを組むのは「要介護探偵」こと香月玄太郎。不動産会社「香月地所」を一代で築き上げた玄太郎は、名古屋では「立志伝中の人物」と言われ、口が悪いがみんなから慕われてる(第8回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作の『さよならドビュッシー』や、『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』に登場)。静と玄太郎の老老コンビが5つの事件に挑む。

【第1話 二人で探偵を】大学構内でオブジェが爆発、その中から遺体が発見。
【第2話 鳩の中の猫】老人たちを騙していた投資アドバイザーを懲らしめるため、静おばあちゃんと玄太郎おじいちゃんが立ち上がる。
【第3話 邪悪の家】静おばあちゃんが、認知症の父親が徘徊して悩んでいるという男性の相談に乗ったところ…。
【第4話 菅田荘の怪事件】静おばあちゃんの同級生が、一酸化炭素中毒で死亡。事故なのか、他殺なのか。それとも自殺なのか。
【第5話 白昼の悪童】超高層ビルから鉄骨が落下事故して、玄太郎おじいちゃんが……。

静おばあちゃんと要介護探偵 / 感想・レビュー

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starbro

中山 七里は、新作中心に読んでいる作家です。静おばあちゃんシリーズは初読、高齢者ミステリ連作短編集でした。超高齢化が進むと、主人公が高齢者のミステリが増えそうで少し厭な感じですが、オススメは『白昼の悪童』です。元女性判事で現役バリバリの80歳の女性を『静おばあちゃん』と称し、車椅子生活とは言え、江戸っ子のようにパワフルな不動産会社社長を『要介護探偵』と称するのは、語弊があります。

2019/01/13

しんたろー

中山ファミリーと言える香月玄太郎と高遠寺静がコラボした5つの短編。「独善」玄太郎と「正論」静の対比が上手いし、生き生きしているのが魅力。現代の高齢者化を前提に、外国人労働者や介護などの問題提起も巧く「社会」を考える楽しみも貰えた。前提として、両者の前作を読んでいないと面白さが半減だし、より楽しむ為には『さよならドビュッシー』と『テミスの剣』も必読なのでハードルが高いのが残念。どの話も玄太郎が無茶苦茶ながら格好良く、特に『白日の悪童』は痛快!静の旧友話の『 菅田荘の怪事件』も切なくて良かった。第3弾も期待♬

2019/03/10

Yoko Omoto

対極の正義感を持つ静と玄太郎が、互いへの反発と尊重を抱えながら事件解決に挑む人情系ミステリ。全編を通じ描かれるのは、知悉していないが故に騙され利用される社会的弱者の事件だ。主役二人が高齢者目線ということもあり、経験則に基づいた世の道理に頷くシーンも多々。その一方で老害と揶揄される現実を憂うような展開に自身の老後を思い胸が痛む。高齢者を狙う投資詐欺、認知症老人の万引き、親の年金搾取、老々介護。昨今少年犯罪よりも高齢者の犯罪が激増しているというが、二人のように老いを悲観的に捉えないような晩年を送りたい。

2019/03/03

Yunemo

静おばあちゃんにおまかせでは、最後のくだりに成程との想いに。その前段でのこういう活躍、静と玄太郎のじいちゃん、ばあちゃんの凸凹コンビ、いいですね。5つの事件の解決、その間にあって、絵空事じゃなく、まじかに迫る現実的な高齢者社会への警鐘が身に沁みます。外国人不法労働者の件についても今後どうなるかわからない状況の現在。辛辣な本音は今のこの時代に通ずるものなのかな、気持ちの中では頷けるのですが、実際に対処されたら反発ばかりが先立ってしまいます。これから味わう高齢者社会の中にあって元気なジジ・ババの活躍は嬉しい。

2019/01/06

fwhd8325

どうも中山さんの日記を読んでから、作品に集中できなくなってきたようです。ある意味天才的な面も或る中山さんなので、敬意は持っているのですが、この作品もあんな思いで書かれているんだなとか、ちょっと雑念が混じりすぎてしまっています。面白いです。まして、年寄りが活躍されているので痛快です。

2019/03/17

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