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中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない

中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない

中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない

作家
中野京子
出版社
文藝春秋
発売日
2019-01-31
ISBN
9784163909639
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中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない / 感想・レビュー

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ホッパー

シリーズは色々あるようだけれど、表紙のフォリー・ベルジェールのバーが好きでこの本から手に取ってみた。一つ一つの絵に対して、作者の人生にまつわるエピソードが簡潔で面白く書かれている。多くの画家を浅く広く知る楽しさがあり良い。

2020/04/05

buchipanda3

中野さんの小気味良い文章で語られる絵画に纏わるエピソードが面白い。歴史や神話、当時の風俗、画家の話が添えられることで一枚の絵をドラマみたいに楽しめた。テーマが「運命」なだけにより感情的な味わいぶり。表紙のマネの絵は、バーの女性の背景の読み解きによってその虚ろな目が一層印象深く感じられた。「死刑囚の監房」は無念の思いが伝わってくる。モローとボスと皮剥ぎの絵はぞわぞわと頭に残る。「戦艦テメレール号」は船が歩んだ道の話も絵も好み。ボヌールの馬の絵がかっこいい。彼女の人生も凄くてこれは小説で読んでみたいと思った。

2019/09/10

keroppi

先日、東京都美術館で見た「フォリー・ベルジェールのバー」。テレ東「新・美の巨人たち」でも、NHK「日曜美術館」でも、この絵のことを深掘りしていた。虚な瞳に見えているのは何なのか。中野京子さんは、この女性になりきって一文を添える。惹きつけられる絵だ。

2019/10/15

Nat

ブリューゲルの「雪中の狩人」ウィーンも行きたいな。エレン・テリーの人生に驚き。ベラスケスの「ブレダ開城」では、スピノラ将軍のその後の運命に涙を禁じ得ない。フェリペ4世の無能さがよくわかった。スペインハプスブルク家は、滅びるべく滅んだと感じた。ヒエロニムス・ボスの『聖アントニウスの誘惑』いつもながら不可思議な世界。ポルトガル国立美術館収蔵。遠い!

2020/01/17

榊原 香織

そういえばこの人は本職、ドイツ文学者だった。 最後に紹介されてるローザ・ボヌールが素晴らしい。馬の絵もだけど、19c、困難な中で生きたいように生きた感。

2023/07/22

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