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炯眼に候

炯眼に候

炯眼に候

作家
木下昌輝
出版社
文藝春秋
発売日
2019-02-14
ISBN
9784163909684
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あらすじ

異次元の「眼」を持つ男。
その名は、織田信長。

村木砦、桶狭間、長篠……
信長の勝利の裏側には常に、恐ろしいまでの合理的思考があった。

鉄砲をどう運用すべきか。
毛利水軍に勝てる船とは何か。
どうすれば、天候を予測できるか。

天下統一までの道にちりばめられた謎を、信長だけが解き明かしていく。
この時代、もっとも先を見据えていた男が最後に導き出したのは――自らの死後、明智を破るための秘策だった。

史実を踏まえつつ、独自の着眼で
これまでの信長像を大きく飛躍させる一冊。

炯眼に候 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

木下版信長!七話全て主役は違う。が、どれもが信長を描いている。こんなにも惹きつけられる人物・信長を木下さんが読ませてくれる。史実を絡めながら信長ならそう言ったかもと思わせてくれる。どれも面白いが好みは『偽首』『軍師』『首級』で、信長の首は何処に眠っているのでしょうね。秘すれば花でしょうか?あちらから信長の視線が届きそうです。タイトルも好きです。

2019/03/08

あも

木Pお得意。周りの人物視点を重ねて実像を浮き上がらせる~織田信長編~開幕。第六天魔王と自称し、天下布武を掲げた一代の英傑。数多の人々が惹きつけられた乱世の巨人の実像に迫る。いっそ軽いと錯覚する程に読みやすいのに、そんな解釈があったか!と、都度、驚きを与えてくれる信長の炯眼エピソードの数々。桶狭間での雷雨を利用した奇襲、長篠の鉄砲運用、大坂の鉄甲船…全てに運でも神頼みでもない真理を見抜く目があった。苛烈さの裏側にある公正さと情の深さ。彼に仕えた武将の視線を借りて、仰ぎ見る魅力にやられた。ついでに秀吉すげえ!

2019/02/15

誰もが知っている戦国武将・織田信長。7つの短編はそれぞれ信長の周りにいた人たちの視点で語られるため、思っていたよりも信長の登場は少なめ。それなのに、その存在感はさすが信長と言うべきか。周りの人たちの視点で描かれるからこそ、その凄さがより伝わってくる。史実と絡めながら決してありきたりな展開にならず、そう来るかと呻らされることもたくさん。誰よりも先を見、誰よりも合理的に物事を捉えた男。その最期も含め、私は信長が好きなのだけれど、きっとこういう信長を読みたくてたまらなかったのだ。最後の最後まで楽しめて、大満足。

2019/03/12

ポチ

7話の短編。其々の視点で語られる、信長の合理性と人の本質を見抜く目、それらも含めた炯眼と謎解きも楽しめる良い作品。

2019/02/27

tonkotsu

歴史ものながら、現代小説のように読みやすい木下昌輝さんの新作。作者視点で織田信長の炯眼(先を見通す眼)に焦点が当てられおり、村木砦の戦い、桶狭間の戦い、長篠の戦いといった史実に絡めて、それぞれの戦いの中を信長がどのように切り抜けていったかが語られる。作中、信長が登場するシーンは少なく、明智光秀・豊臣秀吉といったおなじみの人物が「信長の合理性」に翻弄されていくシーンが大半、垣根涼介さんの「信長の定理」に通じるものがあって非常に面白かった。

2019/02/19

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