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極夜行前

極夜行前

極夜行前

作家
角幡唯介
出版社
文藝春秋
発売日
2019-02-15
ISBN
9784163909745
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「極夜行前」のおすすめレビュー

備えあっても憂いあり!? 壮絶な北極探検には壮大な準備が必要、その舞台裏を覗く

『極夜行前』(角幡唯介/文藝春秋)

 書店員がいま売りたい本を表彰する「本屋大賞」。そのノンフィクション部門といえるノンフィクション本大賞を受賞した『極夜行』のビハインド・ザ・シーン(舞台裏)を描いた、『極夜行前』(角幡唯介/文藝春秋)が、本編出版から1年後の2019年2月に発売となった。

 前著『極夜行』は、北極圏で太陽が昇らない約4カ月間の「極夜」の中、現代的技術に頼らずにひたすら氷上の暗闇を行く冒険譚だった。【前作のレビュー全文はこちら】

 そして新作となる本書は、映画DVDの特典としてついている「おまけ」のような感じは皆無で、本編に引けを取らない壮大な物語だ。

 著者は「旅」の意義を徹底的に考え抜き、例えば、現在地がすぐに分かってしまうツールであるGPSは使わない。普通であれば北極圏の暗闇を旅する上で、身の安全を第一に考えるならば、GPSの使用は必須だろう。しかし、著者は「真の旅」の追求のためにそれを拒否するのだ。

“現在地が分からなければ明日以降の計画もへったくれもないわけで、空間移動的行為においては、現在地の把握こそ行動全体の骨格をささえる…

2019/4/14

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極夜行前 / 感想・レビュー

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starbro

先日読んだ『極夜行』に続いて角幡 唯介、二作目です。『極夜行』の前日譚、二番煎じ感は、否めませんが、単体で読めば興味深い内容です。本書に登場するタマヤ計測システム https://tamaya-technics.com/ が300年以上前から計測器を製造していたのは、驚きです。伊能 忠敬も使用していたかも知れません。冒険という人間の欲望のために、橇犬の調教?or虐待?を行うのは、どうなんでしょうか?

2019/04/12

nico

『極夜行』遂行のための準備編。カナダ北極圏の太陽が昇らない季節、極夜。一日中漆黒の闇に包まれる。静寂が広がり、暗闇の中に僅かばかり瞬く星のみが頼り。そんな世界とはどんなだろう。凡人の私には想像もつかない。旅が終わりを告げた後でようやく拝める太陽を、角幡さんはどんな気持ちで迎えるのだろう。いつか『極夜行』で確認したい。白熊対策用の番犬・ウヤミリック。疲れてすぐに座り込んでしまう甘えん坊エピソードに笑えた。いざ白熊に遭遇した時、角幡さんを一人置いて逃げてしまったりして…。角幡さんよりウヤミリックのことが心配。

2019/12/05

修一郎

極夜行の前準備作業なのに,海象に出くわしてチューチュー吸われそうになるわカヤック持っていかれるわ,絶対絶命のピンチの連続じゃないですか。アッパリスの干肉作って麝香牛/北極ウサギを撃ちまくって食う旅の日々。すでに大冒険だ。当初の計画通りには行かないところも含めて冒険なのだ。極夜行で触れられていたウヤミリックに興味があったので読みました。大切な相棒ウヤミリックのエピソードの数々は人の成長記の様の面白さだ。出来の悪い中学生息子の父親参観でいたたまれなくなる気持ちになった,なんて腹抱えて笑った。面白かったです!

2019/06/09

harass

「極夜行」の前準備の3つの旅を描く。北極圏で三ヶ月の極夜を過ごすため、現地で試行錯誤。犬ぞりを自作し、共に旅する犬を選び、ルートを確認や、猟銃や六分儀の使い方を学んでいく。食料を都内のサミットで購入し、現地のルート上に燃料などを保存する場所を設置していく。このご時世での冒険、あえてGPSも空輸もつかわないのをポリシーに著者の悪戦苦闘が続くのだが…… 一人と一匹だけの旅であり、トラブルが起こるとそのまま死亡する極寒の世界に驚愕。むき出しの本音にいろいろ吹き出し共感。おすすめ。

2020/02/22

カレイ.シュウ

極夜行の準備の数年を書いています。まだ本編を読んでませんが、天測や犬を育て、実際に厳冬の北極圏を犬ぞりで旅する。一日中、太陽の出ない極夜の荒野で現在地がわからない不安。セイウチに襲われたりもしながら、極地で生き抜く術を学んでいきます。甘えん坊の犬への仕付けは、多少行き過ぎの感もあるが命のかかった旅を共にするには必要なのか?準備も思いどおりには進みませんが、本編を読む前の予備知識はバッチリです。さて次は極夜行!

2020/01/13

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