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極夜行前

極夜行前

極夜行前

作家
角幡唯介
出版社
文藝春秋
発売日
2019-02-15
ISBN
9784163909745
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極夜行前 / 感想・レビュー

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starbro

先日読んだ『極夜行』に続いて角幡 唯介、二作目です。『極夜行』の前日譚、二番煎じ感は、否めませんが、単体で読めば興味深い内容です。本書に登場するタマヤ計測システム https://tamaya-technics.com/ が300年以上前から計測器を製造していたのは、驚きです。伊能 忠敬も使用していたかも知れません。冒険という人間の欲望のために、橇犬の調教?or虐待?を行うのは、どうなんでしょうか?

2019/04/12

nico🐬波待ち中

『極夜行』遂行のための準備編。カナダ北極圏の太陽が昇らない季節、極夜。一日中漆黒の闇に包まれる。静寂が広がり、暗闇の中に僅かばかり瞬く星のみが頼り。そんな世界とはどんなだろう。凡人の私には想像もつかない。旅が終わりを告げた後でようやく拝める太陽を、角幡さんはどんな気持ちで迎えるのだろう。いつか『極夜行』で確認したい。白熊対策用の番犬・ウヤミリック。疲れてすぐに座り込んでしまう甘えん坊エピソードに笑えた。いざ白熊に遭遇した時、角幡さんを一人置いて逃げてしまったりして…。角幡さんよりウヤミリックのことが心配。

2019/12/05

修一郎

極夜行の前準備作業なのに,海象に出くわしてチューチュー吸われそうになるわカヤック持っていかれるわ,絶対絶命のピンチの連続じゃないですか。アッパリスの干肉作って麝香牛/北極ウサギを撃ちまくって食う旅の日々。すでに大冒険だ。当初の計画通りには行かないところも含めて冒険なのだ。極夜行で触れられていたウヤミリックに興味があったので読みました。大切な相棒ウヤミリックのエピソードの数々は人の成長記の様の面白さだ。出来の悪い中学生息子の父親参観でいたたまれなくなる気持ちになった,なんて腹抱えて笑った。面白かったです!

2019/06/09

猿吉君

何故北極で冒険がしたいのかがよく判る極夜行の0次会、作者が後でこちらを出した理由は判りませんがたっぷりと冒険を楽しみました。①良いところも悪いところも弱いところもさらけ出す、善人ズラしてない角幡さんが更に好きになりました。②失敗の連続とそれにめげないタフな精神に脱帽です。③犬に対しての接し方、ペットじゃないですからね、しかしよく書いたなあ。④40歳の記念にこんな凄い冒険してこの後50歳や60歳の時にどうするのか注目したいです。点数85/100→私は極夜行より楽しめました、冒険野郎は必読の書だと思います。

2021/04/21

harass

「極夜行」の前準備の3つの旅を描く。北極圏で三ヶ月の極夜を過ごすため、現地で試行錯誤。犬ぞりを自作し、共に旅する犬を選び、ルートを確認や、猟銃や六分儀の使い方を学んでいく。食料を都内のサミットで購入し、現地のルート上に燃料などを保存する場所を設置していく。このご時世での冒険、あえてGPSも空輸もつかわないのをポリシーに著者の悪戦苦闘が続くのだが…… 一人と一匹だけの旅であり、トラブルが起こるとそのまま死亡する極寒の世界に驚愕。むき出しの本音にいろいろ吹き出し共感。おすすめ。

2020/02/22

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