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陰陽師 女蛇ノ巻

陰陽師 女蛇ノ巻

陰陽師 女蛇ノ巻

作家
夢枕獏
出版社
文藝春秋
発売日
2019-02-28
ISBN
9784163909769
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「陰陽師 女蛇ノ巻」のおすすめレビュー

もはやBL!? 600万部突破の人気シリーズ、夢枕獏の『陰陽師』の晴明と博雅の関係がヤバイ!

『陰陽師 女蛇ノ巻』(夢枕獏/文藝春秋)

 かねてより、怪しんではおったのです。それが今度は、言い逃れできぬところまで来てしまいました。なんというか……甘いんですよ、稀代の陰陽師・安倍晴明と、その相棒である笛の名手・源博雅のあいだに漂う雰囲気が! というわけで、売上累計600万部突破の大人気シリーズ最新刊『陰陽師 女蛇ノ巻』(夢枕獏/文藝春秋)の、「この主人公バディの関係、もうBLって言っちゃってもいいのでは!?」という魅力を紹介したいと思います!!

「陰陽師」シリーズは、鬼やもののけ、人間が共存していた平安京を舞台に、ご存じ安倍晴明が活躍する物語。

 安倍晴明、闇が闇として残る雅やかな平安の世を生きた、高名な陰陽師である。長身を白い狩衣に包み、眼元涼しく、肌白く、唇は薄く紅を含んだように赤い。幼いころから特殊な才能の片鱗を見せた、一種の天才だったという。そんな晴明の屋敷には、ときおり訪ねてくる者があった。歳は晴明とそう変わらない。高貴な血を引く殿上人であるにもかかわらず、供の者も連れず自然な振る舞いでやってくる。真面目そうな顔だちをした武士で楽人、…

2019/3/30

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陰陽師 女蛇ノ巻 / 感想・レビュー

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starbro

夢枕 獏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。安定の陰陽師シリーズ、今回も風雅を味わいました。オススメは、『傀儡子神』&『墓穴』&『月を呑む仏』の3本です♪♪♪ 種々完読プロジェクトが完了しているため、陰陽師 シリーズ30周年記念完読プロジェクトを立ち上げたいと思います! https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji

2019/03/14

KAZOO

最近の夢枕さんの陰陽師は最初の頃に比べておどろおどろしさが少なくなってきたような気がします。私も年をとりそれが違和感なく受けいられるようになりました。昔は仇敵だった道満なども酒を飲みに晴明のところに現れたりします。虫愛ずる姫の露姫も登場したりします。最後の蝉丸と博雅の掛け合いなども音楽を背景にした一服の絵画のようです。

2020/01/14

れみ

安倍晴明と源博雅が登場するシリーズ16作目。晴明の家でふたりで酒を飲みながらつらつら話すうちなにやら依頼が舞い込むお約束の展開に、蘆屋道満の晴明にはないちょっとダークな部分が加わると少しピリッとするの、なかなか良い。「露子姫」で露子姫に夢のなかで呼びかけたものの正体や、それに気がついた露子姫の言葉が素敵。それに、全編通して、描かれる光景や文章が美しくて素敵。

2019/09/04

紫 綺

漢字や平仮名の純和風なオノマトペが新鮮。作者が意識したのか、常套シーンが減ったような気がする。手抜きとは思わないから続けて欲しい。「いこう」「いこう」そういうことになった。が好き♪

2019/05/31

星落秋風五丈原

芦屋道満、露子姫など準レギュラー登場。芦屋道満の作った人形が人間世界に憧れる「傀儡子神」ファンのもとに通い詰める博雅「蝉丸」「竹取りの翁」老母が山にでかけたまま消えて五年。妻が目が痛いと訴え。息子には優しい母が嫁には鬼だった「さしむかいの女」策を弄しても愛しい心は止められず罪な男「狗(いぬ)」珍しくまともな忠告をする道満。前世の因果が現世に報いる恐ろしい話。「相人」死相を見抜く名手僧の登照、謎が解けた時の本人の絶望。「墓穴」人食いモチーフ。「月を飲む仏」式神欲しさに薬師如来を引っ張り出す道満。

2021/08/04

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