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美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー

作家
原田マハ
出版社
文藝春秋
発売日
2019-05-31
ISBN
9784163910260
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美しき愚かものたちのタブロー / 感想・レビュー

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鉄之助

主人公の松方幸次郎は15男7女(11女の説も)の三男。まず、これにビックリ! 父の正義は総理を2度、大蔵大臣を4度も務めた”明治の元勲”だった。しかし、後世への影響を考えると幸次郎は父をはるかに凌ぐ大人物であったと、この1冊を読んで実感。松方コレクションを守り、日本へ取り戻した「美しき愚かものたち」の熱量に圧倒された。特に今までよく知らなかった、日置釭三郎と妻ジェルメンヌの物語に感動。ゴッホの傑作「アルルの寝室」が軸となって進行する筋立てに、さすが原田マハ!「美術小説の王者」だとクラクラしてしまった。

2020/01/16

starbro

原田 マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。7月の第一作は、直木賞候補作( 4/6) の本書です。史実に基づいた松方コレクションの物語でした。以前の直木賞候補作『ジヴェルニーの食卓』、『暗幕のゲルニカ』と比べると弱い気もしますが、三度目の正直で文藝春秋社刊なので受賞となるでしょうか?近いうちに国立西洋美術館で松方コレクションを鑑賞したいと思います。 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019matsukata.html

2019/07/01

ウッディ

戦前の日本で、未来を背負う若者たちが本物の西洋美術が見られる美術館を作りたい、そんな崇高な理念を抱き、名画を買い集めた川崎造船所社長の松方幸次郎と戦中彼の名画を守り、戦後日本への返還に尽力した人たちの物語。モネの「睡蓮」、ゴッホの「アルルの寝室」など、当時まだ評価が定まっていなかった名画との出会いとそれらにまつわる物語など、ドラマチックでした。時代が行き来し、少し読みにくく感じましたが、芸術に対する原田さんの熱い想いがつまった一冊でした。一度、国立西洋美術館に足を運んでみよう、そんな感想を抱きました。

2019/11/27

うっちー

原田さんの調査力、文章力、タブローを愛する力がひしひし伝わります

2019/06/19

Yunemo

松方コレクションそのものを誤解していたかもしれません。つまりは松方幸次郎氏の生き様を。単なる、財閥、閨閥の趣味的な見方として。本作史実に基づくフィクションとあるけれど、ほぼすべての物語が事実のように想えて。松方氏を囲む吉田首相、田代氏、日置氏のそれぞれの役割、特に日置氏の生き様には感激を通り越して畏怖の念。同様夫人ジェルメンヌにも。文中で表現される「タブローの何たるかを知らぬ愚か者たちの落書き」を世に出す画商たちの存在、印象派が今もって憧れのタブローである事実、原田マハ氏の存分なる表現に心動かされるまま。

2019/08/11

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