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美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー

作家
原田マハ
出版社
文藝春秋
発売日
2019-05-31
ISBN
9784163910260
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あらすじ

国立西洋美術館、開館60周年!
記念すべき年に贈る、原田マハにしか書けない日本と西洋アートの巡りあいの物語。

日本に初めて「美術館」という概念をもたらした破天荒な実業家、松方幸次郎。
戦火のフランスで絵画コレクションを守り抜いた孤独な飛行機乗り、日置釭三郎。
そして、敗戦国・日本にアートとプライドを取り戻した男たち――。
奇跡が積み重なった、国立西洋美術館の誕生秘話。

日本人のほとんどが本物の西洋絵画を見たことのない時代に、ロンドンとパリで絵画を買い集めた松方は、そもそもは「審美眼」を持ち合わせない男だった。
絵画収集の道先案内人となった田代との出会い、モネとの親交、何よりゴッホやマティスといった近代美術の傑作の数々により、美に目覚めていく松方。

だが、戦争へと突き進む国内では経済が悪化、破産の憂き目に晒される。
帰国した松方に代わって、戦火が迫るフランスに単身残り、絵画の疎開を果たしたのは謎多き元軍人の日置だったが、日本の敗戦とともにコレクションは数奇な運命を辿りる。

美しい理想と不屈の信念で、無謀とも思える絵画の帰還を実現させた「愚かものたち」の冒険が胸に迫る感動作。

美しき愚かものたちのタブロー / 感想・レビュー

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starbro

原田 マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。7月の第一作は、直木賞候補作( 4/6) の本書です。史実に基づいた松方コレクションの物語でした。以前の直木賞候補作『ジヴェルニーの食卓』、『暗幕のゲルニカ』と比べると弱い気もしますが、三度目の正直で文藝春秋社刊なので受賞となるでしょうか?近いうちに国立西洋美術館で松方コレクションを鑑賞したいと思います。 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019matsukata.html

2019/07/01

のぶ

東京では2019.6.11から松方コレクション展が開催されるようですが、本書は絵画や彫刻の収集に半生を賭けた、松方幸次郎とコレクションを懸命に守り続けた周辺の人たちを描いたノンフィクションノベル。松方の父は政治家で総理大臣も務めた人物。本人も実業家として活躍していたが、ある時から絵画収集に目覚め、いろんな人物とのネゴを重ね、収蔵品を増やしていく。知っていた人物だが、こうした情熱を知る事ができて、とても興味深かった。現代ではマハさんが著したのはベストチョイス。読んでからぜひ展覧会にどうぞ。

2019/06/10

なゆ

松方コレクション、てっきり金にあかせた美術品道楽蒐集家の寄贈でつくられたものだとばかり(^_^;)。そうだったのか…失礼しました!国立西洋美術館と松方コレクションは、これほどの熱意ある人たちのおかげで、今こうして存在するのか。美術館を造るために動いた松方幸次郎氏はもちろんだが、私は孤独にコレクションを守り続けた日置釭三郎氏を大きく讃えたい。コレクターという立場を軍事的な事に利用されたりというのは、ちょっと悲しかったけれど。艦隊ではなく、美術館を。飛行機じゃなくタブローを。そして…「戦争ではなく、平和を!」

2019/07/07

修一郎

国立西洋美術館開館60周年記念展にあわせて刊行されたこの本,松方幸次郎が絵を買い始めてから国立西洋美術館に収められるまでの50年間にわたるタブローたちの数奇な運命の物語だ。日置釭三郎の存在は初めて知ったしこういう人物がいたからこそ多くのコレクションが生き残ったという奇跡を思う。「睡蓮~柳の反映」修復プロジェクトをTVで観た。下半分だけでもよくぞ戦争の混乱の中を生き抜いてくれたものだ。これで直木賞候補4回目。構成を同じにしているので「暗幕のゲルニカ」同様の批評をもらうかもです。

2019/06/29

ナイスネイチャ

私財や生活をなげうって、海外美術品を収集する松方。戦争によってフランス政府に没収され取り戻そうとする主人公。30年以上かかっても諦めない情熱。知らない歴史を知れて良かった。松方コレクション展観に行きたい!!

2019/08/08

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