ストーカーとの七〇〇日戦争
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第2回「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」決定! 大賞はブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 全ノミネート作を紹介!
Yahoo!ニュースと、書店員が「面白かった」、「お客様に勧めたい」と思った本への投票で決定する「本屋大賞」が連携した「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」。
2回目となる今回のノミネート6作品の中から大賞に選ばれたのは、ブレイディみかこ氏の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)!
■第2回「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」大賞受賞作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ/新潮社)
本書は、イギリスに住む、中学生の息子と日本人の母親との日々を綴るノンフィクション。「元底辺中学校」へと進学した息子が直面する格差や差別などの問題を、親子二人三脚で乗り越える、落涙必至のエピソードが満載の作品だ。
投票した書店員の推薦コメントは、
恥ずかしくなるぐらいに、学ぶべきことが多い一冊でした! この本をいつでも読めるいろいろな場所に置いて、できる限り多くの子どもたちに読んでほしいです。
など、熱いメッセージが多数。
受賞に際し、著者のブレイディみかこ氏は…
2019/11/7
全文を読む別れ話をした瞬間、元彼がストーカーに豹変! 衝撃のノンフィクション『ストーカーとの七〇〇日戦争』
『ストーカーとの七〇〇日戦争』(内澤旬子/文藝春秋)
ベストセラーとなった『世界屠畜紀行』(解放出版社)では「動物が肉になるまで」を、『漂うままに島に着き』(朝日新聞出版)では「40代独身女性が小豆島に移住するまで」を書いた文筆家の内澤旬子さん。彼女が最新作『ストーカーとの七〇〇日戦争』(内澤旬子/文藝春秋)で綴るのは、なんと「ストーカー化した元交際相手が逮捕されてから仮釈放されるまで」の実体験だ。
マッチングサイトで知り合って8カ月後、ありふれた別れ話をした瞬間から、元恋人は豹変した。しつこい電話、間断なく送られてくるメッセージ、ネットの掲示板に書き込まれる誹謗中傷──恐怖のどん底に突き落とされた内澤さんが、それでも「書かなければ」と奮い立ったストーカー被害の全貌と本質とは? 『週刊文春』連載時に話題を呼んだ衝撃のノンフィクションについて、著者の内澤さんにお話をうかがった。
内澤旬子さん
■この戦争は、700日では終わらない
──読み終わったときの感想が、「この戦争は700日じゃ終わらないんだ」というものだったのですが……。
内澤旬子さん(以下、内…
2019/6/28
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ストーカーとの七〇〇日戦争 / 感想・レビュー
ゆいまある
読んだほうがいい本ではなく、読むべき本だった。ストーカー男性の住む町は私の町。つまり私が主治医でもおかしくないし、これから診る可能性もあるのだった(内澤さんは淡路島に住んでると勝手に思い込んでいた)。私ならこんな奴生保にしない。冒頭、内澤さんがお人好しに見えるが、被害者の多くは自分のせいでこうなったと思うので毅然とした態度が取れないもんなんです。被害にあったらどうすべきか明確に書かれてるし、ストーカーは嗜癖であり、治療に繋げるべきという結論を出してくれた所は只者じゃないというか、素直に素晴らしいと思った。
2019/07/12
utinopoti27
別れを告げたその時から、彼はストーカーに豹変した・・。本書はルポライターの作者が、自らの恐怖体験をもとに、ストーキング犯罪を真正面から考証する労作だ。痴漢・盗撮等々、反復事犯は病気という認識が必要。とりわけ特定の対象者に関心が向き続けるストーキングは根絶治療が必須なのに、現状の司法制度ではなかなか難しい現状にあるという。加害者が生きている限り、被害者に安寧の日が訪れることはない。自らを再び危険に晒しかねないリスクを承知で、今も苦しみ続ける被害者たちのため、本作を発表した内澤氏の英断に拍手を送りたい。
2019/11/23
fwhd8325
文章から伝わってくる以上に、著者の恐怖は、想像を超えるものだったと思います。昔は付きまといと言っていたと思いますが、情報量は比較にならず、その気になれば、丸裸にされてしまう時代です。作家、ジャーナリストとして著者は、ある意味、使命感に駆られ、そして、復讐の意味も込めてこのルポを完成させたのだと思います。ジャーナリストとして、発表する背景、意義を持っていたことが、現在同じ状にいる方への支えになり、将来、万が一同じ状況に追いやられた時の力になることを祈ります。
2019/08/13
ででんでん
大変気になる内容の本だったが、ノンフィクションを読むのが久しぶりで、さらに1冊に詰め込まれた情報量の多さにくたびれてしまった。それでも、同じような被害にあっている人、そしてそうではない人たちにも事実を漏れなく伝えたいという思いから、より具体的で細かい描写になっているのだと思う。著者のエネルギーに感服。警察、弁護士、検事…通常相対しない人たち。さまざまに制約のある書類。独特の用語。被害にあって、自分の感情が壊れないように保っているだけでも大変なのに、たくさんのことに対応していかないと進展していかない現実。
2019/07/14
nana
小説かと思っていたら著者の体験だった。凄まじい体験だなぁ。ストーカーとかって、すぐ周りにある問題。特に著者は有名だからさらに大変だっただろう。途中中だるみしたものの、読み応えあり。I弁護士には好感が持てなかった。
2019/08/23
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