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神様の暇つぶし

神様の暇つぶし

神様の暇つぶし

作家
千早茜
出版社
文藝春秋
発売日
2019-07-19
ISBN
9784163910598
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「神様の暇つぶし」のおすすめレビュー

「今月のプラチナ本」は、千早茜『神様の暇つぶし』

『神様の暇つぶし』

●あらすじ● 父を突然の事故で亡くした二十歳の大学生・柏木藤子。ある夏の夜、鋭利な刃物で切り裂かれ、腕を血まみれにした男と出会う。「でかくなったなあ」と呑気な声で笑った男は、死んだ父よりも年の離れた写真家・廣瀬全。恋愛なんて似合わない、そう思っていた藤子に、初めての恋を与え、そして、奪っていった男――。 ちはや・あかね●1979年、北海道生まれ。2008年、『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を、13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞を受賞。同年に『あとかた』、14年に『男ともだち』で直木賞候補に選出される。他の著書には『からまる』『クローゼット』など多数。

千早 茜文藝春秋 1550円(税別) 写真=首藤幹夫

編集部寸評  

「共感」を踏み破る、圧倒的な熱量 物語の魅力のひとつに「共感」がある。こういうこと自分にもあったな……というしみじみした感動。だが時として、ちっぽけな自分の経験など踏み破るような、膨大な熱と刺激に満ちた物語に出くわすことがある。本書がそれ…

2019/9/6

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神様の暇つぶし / 感想・レビュー

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starbro

千早 茜は、新作中心に読んでいる作家です。『神様の暇つぶし』とは、「大人の有名カメラマンの慰み者にされ、ティッシュのように投げ捨てられること」or「風前の灯の消える前の瞬間のパッション」のどちらでしょうか? 【読メエロ部】

2019/09/21

kou

藤子と全の一言では表現出来ない関係に、ドキドキが止まらなかった。凝縮した密度の濃いラブストーリーだったと思う。ちなみに、読んでいると、妙にお腹が空いてくる気がする(笑)。

2019/09/28

fwhd8325

前半、やや退屈な思いで読んでいたのですが、何でしょう、次第にざわざわし始めます。息苦しいような、体が熱くなるような感覚です。今までにも近い設定の物語は読んできたと思います。しかし、この物語は、すごいと思いました。感情の高ぶりや匂いのようなものを感じます。新年早々、すごい小説読んでしまったと思います。

2020/01/05

❁かな❁

父を突然失った20歳の藤子。父の友人で父よりも歳上の写真家の全と再会する。次第に全に惹かれていく。私はこんなに歳上の人に惹かれることはないなぁ。でも読み出したら丁寧に2人のやり取りを描かれていて全の魅力もわかった。里見くん、いい人だなぁ。2人で過ごす濃密な時間。読み進むにつれて読む手が止まらなかった。「誰かと関わると、もう出会う前の自分には戻れなくなってしまう。それが幸福なことなのか不幸なことなのかわからない。」好きな人と過ごしたひと夏。ずっとずっと心の中に残るだろう。切ない恋愛小説。

2019/10/17

とろとろ

きつい目に大柄な身体で恋愛なんて自分には似合わない、なんていうのはシシド・カフカを即座に思い描き、これは当て書きなんじゃないかと思ったぐらい。かつて隣に住んでいた年の離れた写真家が、夏の夜に突然現れて、そこから奇妙な生活と恋愛観みたいな話が続く。で、最後の写真集が最後の暇つぶしだったと言う訳か。で、どっちが神様だったのかしら。著者は1979年生まれの40歳で、これまでに結構たくさんの作品があるようだ。直木賞候補に2回か。2013〜2014年だから、ちょっとピークを過ぎた感じかしら。最後に熟練の一花を!。

2020/03/19

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