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楽園の烏

楽園の烏

楽園の烏

作家
阿部智里
出版社
文藝春秋
発売日
2020-09-03
ISBN
9784163912547
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「楽園の烏」のおすすめレビュー

本当の物語はここから始まる……? 八咫烏シリーズ3年ぶりの新作にして第二部開幕を告げる『楽園の烏』

『楽園の烏』(阿部智里/文藝春秋)

 阿部智里「八咫烏」シリーズ、3年ぶりの新作であり、第二部の開幕である。『楽園の烏』(文藝春秋)は、だがしかし、ファンタジー色などかけらも感じさせない、民法における失踪宣告の記述と、“一介のタバコ屋のオッサン”が予期せぬ遺産を相続するところから始まる。

〈山を相続した。〉という冒頭の一文で、シリーズファンの読者は「あっ」と思うことだろう。だが、ここはあえて第一部のおさらいはせずに、紹介を始めていきたい。

 オッサンこと安原はじめは、失踪した父が死亡したものとみなされたのを機に、ある山を相続する。荒れてはいるが立地はよく買い手には事欠かず、向こう100年の維持費も支払える現金つき。遺された〈どうしてこの山を売ってはならないのか分からない限り、売ってはいけない。〉という言葉。そして相続したとたん、誰かから次々と送り込まれてくる山の買取希望者たち。

 胡散くさいものを感じていたはじめのもとに、現れたのは、“幽霊”を名乗る美しい女だ。〈私はなんとしても、私と、私の大切な人達を殺したものを、この世から滅さなければなりません〉――…

2020/9/11

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※「第5回 レビュアー大賞」対象作品 『烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1』(阿部智里/文藝春秋)

 阿部智里の「八咫烏」シリーズの最新刊『楽園の烏』が、2020年9月3日(木)に発売された。ファンにとって待望となる第2部が幕を開け、ネット上で「待ちに待った第2部突入! 一気読みしてしまうくらい物語に引き込まれた」「続きが気になって眠れない! 次巻が早く出ることをひたすら願う…!」と話題になっている。

 本シリーズは、人間の姿に変身できる八咫烏の一族をめぐる物語。“金烏”と呼ばれる日嗣の皇子・奈月彦が統治する異世界・山内を舞台に、平安王朝を思わせる雅な風俗や魅力的なキャラクターたちの活躍が描き出されていく。まるで神話のようなスケールの物語は多くの読者を虜にし、累計150万部を超える大ヒットを記録している。

 シリーズ第1作目の『烏に単は似合わない』は、世継ぎの后選びをめぐって有力貴族の姫君たち4人がバトルを繰り広げる……というストーリー。スリリングな物語の展開に、読者からは「よくある宮廷ものかと思ったら、まさかのどんでん返し。良い作品だった」「誰が悪…

2020/9/21

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楽園の烏 / 感想・レビュー

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kou

待ちに待った第2部開幕!そして、やっぱり読むのが止められなくなる面白さ。登場人物が、全員が黒幕に見えてくる、この感覚・・・懐かしい(笑)。ただ所々、設定が思い出せない箇所が・・・。次の巻が出るまでに、第1部を読み直さなければ!早く続きが読みたくて仕方ない。

2020/09/12

みっちゃん

いよいよ第二部始動だ。シリーズ第一作を読んだ時は、まさかこんな風に現実世界と繋がっているなんて、想像もしていなかったよ。それにしても雪哉、どうなってるの⁉️若い時から憎まれ役をかってでる、みたいな面はあったと思うけどこれはあまりにも…そして「年若い金烏」って!奈月彦はまさかの…(◎-◎;)

2020/12/14

初美マリン

第二部開始、山内は雪哉が支配していた。騙し騙され何が真実かなぞばかり、ゆっくり読んでいきます。

2020/09/30

ぽんすけ

八咫烏の第二期スタートだとわくわくしながら読み始めたがすぐに又びっくり。この作者さん時系列をぶっ飛ばす書き方が好きなんだろうか。前作から軽く云十年経っていて雪哉がブラックイケオジになっておりました。いや好きですけど。こういう黒い感じ好みではあるんですが、あの人とかあの人とか一体どうなってしまったんでしょうか。ものすごく気になる。雪哉が感情を一切排した冷酷マシーンみたいになってるのも、そこら辺が関係してるんだろうけどこの巻では具体的な所が分からなかった。あとはじめちゃん、いい味だしてる。人間代表で頑張って!

2022/11/14

やっと目が覚めた

養父から山を相続したはじめは、山を売ってくれと数人から請われる。そして幽霊に誘われて、山内へ・・・ 衣食住足りてれば幸せ?個々の幸せ追及には、自助努力の余地を残して貰いたいと思うのは、贅沢なのかなぁ。ところで、雪哉に任せて金烏は何をしてるの?と思った。まぁ何かしら働いてるんでしょうけど(じっとしてるとは思えない)それと頼斗のビジュアルが見たいです♥

2020/11/02

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