料理なんて愛なんて
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「料理なんて愛なんて」のおすすめレビュー
「今月のプラチナ本」は、佐々木愛『料理なんて愛なんて』
『料理なんて愛なんて』
●あらすじ● 料理が下手でフラれた主人公の優花。思いを寄せていた男性・真島が憧れていた相手は、料理教室の先生だった。なんとか料理を好きになろうと、自炊に挑戦したり、料理男子と合コンしたりするも、一向に好きになれる気配はなく苦悩する日々。「料理は愛情」というけれど、料理が嫌いな優花の愛情は一体どこに──!? ささき・あい●1986年生まれ。秋田県出身。青山学院大学文学部卒。「ひどい句点」で、2016年オール讀物新人賞を受賞。19年、同作を収録した『プルースト効果の実験と結果』で単行本デビュー。
佐々木 愛文藝春秋 1600円(税別) 写真=首藤幹夫
編集部寸評
切実に、真剣に、われわれは迷走している 帯に「愛と迷走の料理小説」とある。料理小説と聞けば、丁寧な手料理と温かい会話が思い浮かぶが、本書は断然「迷走」小説だ。「首と腹から噴き出す温かい赤が周囲を汚す。男のうめき声が屋敷中に響き渡って─」主人公・優花は、リンゴの皮を剥こうとナイフを入れた瞬間、切腹を連想する。彼女が惚れた真島も、「空いてるスペース」だから冷蔵…
2021/3/5
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番組内のコーナー「今月の読書タイム」では、毎月ゆかな先生が実際に読んだ1冊を紹介。今回は「ダ・ヴィンチ」2021年4月号でプラチナ本に選ばれた『料理なんて愛なんて』(佐々木愛/文藝春秋)の感想を語ってくれました。
【あらすじ】料理が下手でフラれた主人公の優花。思いを寄せていた男性・真島が憧れていた相手は、料理教室の先生だった。なんとか料理を好きになろうと、自炊に挑戦したり、料理男子と合コンしたりするも、一向に好きになれる気配はなく苦悩する日々。「料理は愛情」というけれど、料理が嫌いな優花の愛情は一体どこに──!?
ゆかな先生が一言感想としてスケッチブックに書いたのは「正解はない」の文字。ちょっと意味深な言葉ですが、この本を読んでゆかな先生はどのように感じたのでしょうか?
◆ ◆ ◆ この本の中でキーワードのような形で出てくる「料理は愛情」っていうセリフがあるんです…
2021/8/15
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料理なんて愛なんて / 感想・レビュー
寂しがり屋の狼さん
愛と迷走の料理小説(’-’*)♪料理が下手でフラれた私。嫌いな言葉は「料理は愛情」。自炊に挑戦し、料理男子と合コンし、初めて「みりん」を購入するも料理が上達するどころか好きにもなれずに苦悩する日々。”料理は愛情”というけれど、料理が嫌いな優花の愛情は一体どこに⁉️好きなタイプは『料理好きな人』『料理が上手➡️家庭的』…単なるマザコンじゃあねえか‼️料理の上手い下手で女性の価値を判断する真島は馬鹿でしょ(笑)優花にも真島にも共感は出来なかったが、文章は面白い(笑)料理を題材に『愛情』とは何かを問う・・・
2021/05/12
Kei
好きこそものの上手なれ、と言いますが、必ずしも全てがそうであるとは限らない。それでいて、好きで上手なのが、最上であるとも限らない、のが面白いところなんですが。そこに、恋愛、男女間の愛情をからめるから、ややこしくなる。若い女の子、呪縛に囚われすぎ。こういう保守回帰が、さとり世代なのかな。というほどの料理もでてきませんが。料理は一つの象徴。何かに囚われて、愛情を無くしたり、理由付けするのやめましょうよ、と単純に思ってしまいました。
2021/03/28
よつば🍀
『料理は愛情』この言葉が文中に何度も登場する。最初は微笑ましく読んでいたが連呼されると段々呪いの言葉のように思えて来る。主人公の優花は料理が苦手で大嫌い。でも好きになった真島の理想のタイプは「料理が得意な人」真島の為に好きになれない料理を好きになろうと奮闘する優花に健気さを感じるも、あまりのセンスのなさに、そこまで無理しなくてもと声を掛けたくなる。私にとって料理は生きる為に必要な物であって、ここまで愛情を全面に押し出されると重くなる。にしても真島には全く魅力を感じないし優花の思考に面倒くささを感じる読後。
2021/03/02
ゆみねこ
料理嫌いの優花は好きな男・真島に振られた。真島が好きなのは料理教室の先生のサヨリ。真島を諦められない優花の迷走、自炊に挑戦し料理男子と合コンし、初めて「みりん」を購入しても全く料理は上達せず。真島ってそんなに魅力あるのかな?東当くんの方がずっと素敵なのにって思いながら読了。女性はみんな料理が上手と言うのは幻想です(笑)私は家事の中では料理が好きですが、その代わり裁縫はまるでダメです…😅佐々木愛さん初読み。
2022/07/27
えりこんぐ
料理嫌いな主人公・優花が好きなのは、料理好きな女性が理想!とのたまう真島。なにもそんな男を好きにならんでも...人には苦手分野があるのだからさ。料理なんて一生ついて回る問題なので、ここのすり合わせが上手くいかないと結構キツイよ。佐々木愛さん2冊目だけど、前作より好きかも。【図書館】
2021/10/02
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