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舞風のごとく

舞風のごとく

舞風のごとく

作家
あさのあつこ
出版社
文藝春秋
発売日
2021-10-08
ISBN
9784163914343
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舞風のごとく / 感想・レビュー

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いつでも母さん

若いというのはなんと眩しい。彼らの真っ直ぐな眼差しは清々しく、とうに忘れた自分の中の熱をほろ苦く思い出すような感じにさせられる。黒幕の正体には驚くが赦せるはずもない。付け火という大罪で数多の命を喪った小舞藩。透馬と正近に半四郎・・道は遥かでもこれからは、彼ら若い力が真っ当な政をもって立ち直して行くに違いない。あさのさんの真骨頂、ごとくシリーズ第3弾。今回もまた活き活きとした物語に浸って読了した。

2021/10/29

真理そら

『~ごとく』シリーズ3作目。3人組はすっかり大人になって林弥はすでに結婚離婚を経験しているという思いがけない設定。登場人物はほとんど変化がなく、3人の成長を楽しむ物語。のはずだが3人のうち2名が幼過ぎる気がして藩の政治をめぐる暗闘部分とのバランスがやや悪い気がしないでもない。

2022/07/03

Nyah

「火群のごとく」「飛雲のごとく」の続き。「ごとく」シリーズ?。久しぶりなので、また誰だったか思い出しながら読む。/小舞六万石が大火により城下半分焼失。筆頭家老の後嗣樫井透馬は、執政会議の方針が決まらず苛立ちが募る。透馬は、側近の新里正近、山坂半四郎と共に人々の救済に乗り出す。 そして焼け出された怪我人の中に付け火を目撃したものが現れる。/透馬の意向で主従の関係が友人。青年3人が良い感じ。/正近の義姉七緒=恵心尼=生田清十郎の妹、千代= 生田清十郎の娘、新里結之丞を討ったのが清十郎で清十郎を討ったのが正近。

2022/03/20

がらくたどん

「青春時代小説」(と勝手に呼んでいる)の旗手による小舞藩シリーズ第3弾。「火群」から始まる少年武士達の群像劇は身分と大人の箍を知り「飛雲」でそれを脱し光を求めて傷つきながらも進む姿が描かれて。そして本作、彼らは藩の政を担う「オトナ」の立場になった。背負った「役目」を生身の「自分」に手繰り寄せデコボコ3人組(三人になってしまったんだな・・と思うとやるせない)がお互いの機転と誠実さと実務能力を持ち寄って、藩内を焦土と化した大火の謎を追う。人の闇は沈殿すると怖い。相変わらず「ざっぴん」の煮つけがおいしそうだ。

2022/01/22

ぽろん

弥勒シリーズといい、このシリーズといい、作者は、なんと鋭い刃を主人公達に仕向けて来る事か。合間の和みある会話が微笑ましいだけに、より一層彼らの身の上が哀しい。いつもながら、上手いなあと感嘆しつつ、読了。

2021/11/27

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