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烏の緑羽

烏の緑羽

烏の緑羽

作家
阿部智里
出版社
文藝春秋
発売日
2022-10-07
ISBN
9784163916026
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「烏の緑羽」のおすすめレビュー

累計180万部突破! 阿部智里「八咫烏」シリーズ最新『烏の緑羽』を読み解く!

『烏の緑羽』(阿部智里/文藝春秋)

〈山内(やまうち)〉と呼ばれる異界を舞台に、人間の姿に変化する八咫烏の一族の隆盛を描き出す、累計180万部突破の小説「八咫烏」シリーズ(阿部智里/文藝春秋)。第二部第三巻となる『烏の緑羽』は、ちょっと趣が違う。これまでは、おおよそ、山内の統治者(金烏)である奈月彦と彼に属する人々を中心に描かれてきたが、今作では奈月彦と母親違いの兄・長束に焦点があてられる。もちろん長束とて、奈月彦の側についていることに変わりはないが、奈月彦はどちらかというと蚊帳の外。シリーズのメインキャラクターである奈月彦の側近・雪哉も、ほとんど登場しない。

 そもそも、生まれる前から金烏となることが見込まれていた長束は、幼いころから先々代の金烏、つまり祖父の英才教育を受けて育った。側室の子である奈月彦が、百年前に生まれたきりの〈真の金烏〉であると託宣され、その座を奪われたあとも僻むことなく、奈月彦に忠誠を誓うことができたのは、その教育の賜物で、どうするのが民と山内のためになるかを一番に考え、責務を果たしている。そんな彼はとにかく真面目。悪く言えば…

2022/11/2

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烏の緑羽 / 感想・レビュー

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ぽんすけ

長束と路近と翠寛にスポットをあてた今作。路今は私の推し№2なので、彼の生い立ちから性格が形成されていく所とかきちんと書いてくれて嬉しかった。ただ清賢には本当に感謝した方がいい。多分一番路近を理解してくれてる強い味方だわ。長束は、うん。これからもがんばれw頼りがいのあるできる男の振りした赤ちゃんだった。そして翠寛。勁草院時代雪哉につらく当たってばかりいたので何コイツ?と思っていたがとんでもない苦労人ですごく真っ当な人。この人に育てられた紫苑の宮を中心にこれからブラック雪哉と対決していく陣営が確定。続き早よ

2023/03/13

うめきち

路近、あまり好きではない。理解しがたい。雪哉はいい人なの?何なの?本作の終わり方はこれからのシリーズの重要なところなのではないか。楽園あたりからまた読み返したくなった。ダーク雪哉になったこともまた詳しくわかるのではないだろうか。次作にも期待!

2022/11/04

ままこ

衝撃だったシリーズ第二部の一巻目の空白期間が描かれている。長束が路近に対する不信感がつのり、奈月彦に相談しにいくが…。清賢が書いた翠寛宛の手紙は予想外だったけど、これまでの経緯を考えると納得。長束読まなくて良かった(笑)このシリーズはそれぞれ登場人物の背景もしっかり作り込まれ、物語に深みを加えていて面白い。いよいよ本格的に新章が動き出しそうなラスト。早く続きが読みたい!

2022/12/20

こっこ

姫君の反撃劇を予想していたけど、それは次作以降のお預けで、今作は、雪哉視点の『追憶の烏』と同じ時間軸の長束視点+周囲の烏(ひと)たちの生い立ちだった。階級社会やひとの心などのどろどろしたものが延々と描かれていて、読んでいて心が抉られる感じだった…でも、今からもう1回読みます。

2022/10/10

ゆみねこ

あの衝撃的な前巻のラストと中々ストーリーが繋がらずモヤモヤしながらの読書。長束の配下・路近の理解し難い性格とお目付け役の翠寛や頸草院の教官・清賢。物語が動くのは終盤、さて6年の歳月は山内をどう変えるのか?次巻、早く読みたい!!

2022/11/28

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