KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

あの戦争になぜ負けたのか (文春新書 510)

あの戦争になぜ負けたのか (文春新書 510)

あの戦争になぜ負けたのか (文春新書 510)

作家
半藤一利
保阪正康
中西輝政
戸高一成
福田和也
加藤陽子
出版社
文藝春秋
発売日
2006-05-19
ISBN
9784166605101
amazonで購入する Kindle版を購入する

あの戦争になぜ負けたのか (文春新書 510) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ミカママ

戦略なき開戦、無能で無責任な上層部...読めば読むほど気持ちが落ちた。それにひきかえ、前線の戦士たち「日本は一度、こういう無理な戦争をくぐり抜けなければ仕方ない運命。それを私たちの世代が引き受けるんだ」には思わず涙。「特攻隊」のイメージは、現代(そしてこの先永らく)において、国際関係の抑止力になってるというくだりには、目ウロコでした。対談形式で理解しやすい、日本人必読の書。

2017/01/04

樋口佳之

特攻はこのように制度として正式に準備されていたということなのである。掌特攻兵の辞令をもらったら、この瞬間に体当たりを命ぜられた様なもの/このように制度的に準備をしておきながら、作為的に特攻の開始も、その隊員も、自発的なものであった、としてきたことであろう。政府は、死を命ずることの重さから逃避しようとした/無責任な指揮官は、部下の命を無責任に浪費した。この最大の現象を、特攻に見ることが出来る。

2017/08/14

小太郎

戦争関係の本は結構読んでるつもりですがこの本は大東亜戦争の発端や経過についてかなり核心に迫った話が出てくるし大義名分だけじゃないリアルな裏話も満載でした。このメンバーを見ると少しリベラル系かなと思ったんですが、かなり深い考察がされていましたし目から鱗の話もありました。開戦は陸軍の暴走で海軍は引っ張られたんだろう、なんて思ってたけれど実際は諸々の事案が重なった結果だったんですね。あとは戦争中でもトップがアホだとしたが苦労する、まさに今日本で起こってる事と変わらなかったとは。

2021/06/04

KJ

日本はなぜあの戦争を始めたのか?諸説あるその答えの中で、よく聞かれるものに「止むを得なかった」「そういう空気だった」というものがある。確かに今の空気の中で呼吸をしながら、当時の空気を愚かだと非難する事は容易い。しかしその空気を生み出したものは何か。第一はやはりメディアだろう。軍部の過ちを見抜く洞察力に欠いたというより、それをも承知で煽ったのではないか。「平和より戦争の方が面白い=部数が伸びる」という単純な論理が先に立っていたとすれば、メディアによる責任は重い。空気に責任を負わせる事ほど、無責任な事はない。

2012/11/10

sibasiba

コミンテルンの工作についての疑い。指導陣の無責任さ。第一次世界大戦を体感していない日本。色々考えさせられる内容の座談会。

2015/03/17

感想・レビューをもっと見る