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ロシア闇と魂の国家 (文春新書 623)

ロシア闇と魂の国家 (文春新書 623)

ロシア闇と魂の国家 (文春新書 623)

作家
亀山郁夫
佐藤優
出版社
文藝春秋
発売日
2008-04-17
ISBN
9784166606238
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ロシア闇と魂の国家 (文春新書 623) / 感想・レビュー

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榊原 香織

ケノーシス、ユロージヴイ、ソボールノスチ・・ロシア人独特の精神性。 3分の1くらいはドストエフスキーの話だが、全体に興味深かった。 2008年刊。 ロシア人には中庸がなく、極端から極端に走る、誰もを動かす”物語”の復活、いずれは今みたいになったのだろうか。 ウォッカの4日酔い5日酔い、てすごい。

2022/03/26

翔亀

カラマーゾフを読んで満腹の中、デザートとして。ロシアつながりのこの二人、大学時代からの知り合いのためか、噛み合った対談となっている。両者ともどもソ連時代にスパイ容疑で拘束されるなど国家の「闇」を体験しているからこそ、ロシアへの愛情をもってその「魂」を熱く語る姿は説得力がある。ドストエフスキー解釈(亀山)とキリスト教神学(佐藤)を武器に、ロマノフ朝からスターリン時代そしてプーチンまで通底するロシアの<ソボールノスチ>(全一性)を剔出するなど見事。これまで怖くて避けていたロシアに興味が湧いた。意外な収穫。

2014/08/13

fseigojp

ロシアは、アメリカに負けず劣らずマッチョな国ですねえ ソ連時代のほうが微温湯的で暮らしやすかったとは意外でした。

2015/08/07

ちくわん

2008年4月の本。佐藤氏の別の本をなかなか読み進むことができないため、こちらを読む。亀山氏が翻訳した「カラマーゾフの兄弟」の作者ドストエフスキーが縦横無尽に登場。読むか、という気に一瞬なった。他にも「モスクワは涙を信じない」やペテルブルグ、タルコフスキーなどロシアなモノが。佐藤氏との交遊から米原万里氏のことも。やはり佐藤氏本は私には難しい。

2021/06/06

おとん707

二人の膨大な教養、例えばカトリックと正教、ロシア文学、特にドストエフスキー、欧州思想史等々を背景にした対談集なので私のレベルでは半分も理解できない。'08年刊行。ソ連崩壊から17年、プーチン大統領誕生から8年経過時点での対談。この時点でプーチン再任はないと予想しているが外れた。しかし、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、北部カザフスタンに収縮して国家を再建すべきというソルジェニーツィンの主張をプーチンが絡めとったという当時の認識の延長線上に今日のプーチンを読み解く鍵がありそうだ。難解だが精読する価値がある。

2022/03/03

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