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天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書)

天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書)

天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書)

作家
鈴木敏夫
出版社
文藝春秋
発売日
2019-05-20
ISBN
9784166612161
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「天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書)」のおすすめレビュー

『ナウシカ』から『マーニー』まで! ジブリの屋台骨・鈴木敏夫が語る天才たちの真実

『天才の思考』(鈴木敏夫/文藝春秋)

 宮崎駿と高畑勲。「子供だましの動く紙芝居」とバカにされていたアニメーションを、国が誇る文化にまで押し上げた二大巨頭だ。

 そんな彼らを、側で見守り、支え、時には導いてきた人物がいる。スタジオジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫、その人だ。

 本書『天才の思考』(鈴木敏夫/文藝春秋)は、鈴木がアニメ業界で過ごした半世紀近い年月の思い出を語るクロニクルである。

 とはいえ、アニメ畑生え抜きの両巨匠とは違い、鈴木はほとんどもらい事故のような成り行きでアニメの世界に入った。なにせ、最初のキャリアは「週刊アサヒ芸能の記者」なのだ。ヤクザ武勇伝やセックス記事満載のあのアサ芸である。アニメとは程遠い世界で、時には警察に呼ばれたり、ヤクザに出刃包丁を突きつけられたりしながら記事を書いていたというのだから驚くほかない。

 だが、そんな修羅場を経験していたからこそ、あの2人と正面から対峙できたのかもしれない。鈴木が回想する宮崎と高畑の姿は、そう思わせるに十分なほど壮絶だ。

 超然と我が道を行くようで、実は細心な宮崎。徹底した合理主義者であ…

2019/5/31

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天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

ジブリ史を高畑勲と宮崎駿、二人の監督の創作過程を柱に鈴木敏夫の視点から語る。まるでタイプの違う二人の監督が、ライバル心や、あるいは屈折した愛情ゆえ、相手を挑発しながら、自身の作品作りに生かしていく。そんな丁々発止のやりとりを、まるで漫談家のような鈴木のユーモア溢れる語りが大いに盛り上げる。個性的過ぎる高畑と宮崎がいて、なのにジブリが空中分解しなかったのは、ひとえに鈴木の存在があったからだ。プロデューサーとしての鈴木の才能は生半可なものではない。(つづく)

2019/06/09

ばんだねいっぺい

 ジブリの作品ごとに振り返る回想記。知ってのとおり、天才とは、高畑・宮崎両監督並びに著者の鈴木さんのこと。鉄火場というか、命がけで仕事に臨む生き方をしたい人たちが、それこそ火花を散らして作品へ結実させてくれてたんだよなぁと嘆息した。読みごたえ充分すぎるほど充分。

2019/08/17

★★★★宮崎駿さんと高畑勲さんの作品ごとに、どういう逸話や秘話や苦労があったかをありのままに描いていると思われるとても興味深い作品です。プロデューサーの鈴木さんが当日の記憶を語っているのですが、よく細部を記憶しているなぁと関心します。両巨匠は非常に個性的で難しくて、ジブリ作品は問題なく、成功したかと思えば、そうでもないことを知って意外でした。ジブリ作品をもう一度観たくなること間違いなし。

2019/08/09

midorino

高畑勲と宮崎駿、私はこの二人の映画を見て育ってきた。その二人を一番近くでみてきた著者によるジブリ20作の製作裏話。ジブリの教科書シリーズもいくつか読んだので知っている話もあったが、各作品について続けて語られるお陰で高畑・宮崎両監督を比較しやすく面白かった。私は絵は描けないし、ましてや映画を作ることなんかしたこともないけれど、物を生み出す人生のなんと過酷で魅力的なことか。読んでいて憧れとともに悔しさも感じた。

2019/07/12

まめタンク

2019年252冊目。宮崎駿監督「風の谷のナウシカ」や高畑勲監督「蛍の墓」といった名作がいかに生まれたのか?プロデューサーである鈴木敏夫視点で語る400ページの大長編。むしろ、ジブリ最高の作品は作品誕生までの物語の方ではないか?とさえ感じます。本書を読んで思うのは泥臭いという事。人間が作品に命を吹き込む。何万枚という作画量、ふと思ったのは、アルゴリズムで作品のレコメンドや製作を決めるNetflixを宮崎監督がどう思うのか?という事。方や機械的に、方や泥臭く。でも、泥臭い作品に感情移入してしまう自分がいた。

2019/10/09

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