猫脳がわかる! (文春新書 1232)
「猫脳がわかる! (文春新書 1232)」のおすすめレビュー
猫には飼い主にしか見せない「愛」があった! 人気動物学者・今泉忠明があかす“猫脳のヒミツ”
『猫脳がわかる!』(今泉忠明/文藝春秋)
猫は自分の意思を貫き通しているにもかかわらず人間を虜にしてしまう、不思議な動物。関心のない素振りをとったかと思えば急に甘えてきたりし、先が読めない行動を続々と見せてくれます。『猫脳がわかる!』(文藝春秋)は、そんな“猫”という動物の生態を脳科学の視点から解き明かした一冊。本書では『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(高橋書店)で監修を務めた今泉忠明さんが全5章にわたり、猫の脳の仕組みを解説しています。
近ごろは「猫ブーム」というフレーズも聞き飽きるほど、猫にスポットが当たる機会が増えてきました。2017年には猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を上回り、人と猫はますます密接な関係になっています。外見的なかわいさに惹かれ、「猫を飼ってみたい」と考えている方はきっと多いはず。しかし、猫の魅力は見た目の愛くるしさだけではなく、野性味や動物としての合理性、自立性を併せ持っているところにあります。
猫脳を通し、生態や習性を理解すれば、飼い猫や近所の猫とももっと心が通わせられるようになるはず。かわいいだけじ…
2019/9/20
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猫脳がわかる! (文春新書 1232) / 感想・レビュー
やすらぎ🍀
犬は人に付き猫は家に付く。猫のココロの世界を覗いてみよう。孤独なハンター魂に火がついたと思ったら突然ダラケてみたりと愛らしい。人のような理性的感情より本能的情動が多くを占める。動体視力や嗅覚に優れ、甘い鳴き声や仕草などで私たちを自在に操る。クラシックを聴くと心拍数が下がるという。広い可聴域で美しい奏でを聴いているのかもしれない。人との運命的な出会いはリビアヤマネコからという。長い尻尾を上げたり下げたり膨らませたりしながら、柔和な肉球で足音を立てずにそっと近づいてきて、瞳をキラキラさせていたのかもしれない。
2023/04/13
さつき
猫の脳の構造を根本に、その五感や習性、人との関わりの歴史など分かりやすくまとめられていました。私は猫を飼ったことはないですが、家族や友人の家など身の回りには猫がいます。その行動など不思議に思っていたことにも一応の解答を得られました。どことなくミステリアスな存在に興味は尽きません。
2020/02/19
ぶんこ
動物学者で、猫の脳を研究した数々の事案を紹介していますが、決して学術的な本では無く、猫愛が感じられる素敵な本でした。長年途切れることなく猫と一緒に暮らしてきたので、多くは軽く読める内容でしたが、唯一驚いたのが「猫は近視」ということ。時々なんでわからないのと思うことがあったのは、わからないのではなく、見えていなかったのか。また気をつけようと思ったのは羽毛布団への粗相。寒くなってきてからの猫は羽毛布団に埋まっていることが多くなった。怒らせるとやられちゃうから、あまりちょっかいをかけないようにしましょう。
2021/12/06
みこ
相手が考えていることを知りたい。自分の知らないところで相手が何をしているか知りたい。相手が自分をどう思っているか知りたい。相手の目に自分がどう映っているか知りたい。その結果、相手が自分を大して好きじゃないと判明しても。人はその気持ちを「愛」と呼ぶ。この本を読んでいる間幸せな気持ちに浸ることができた。それだけで十分。
2019/11/14
hnzwd
最近話題の動物学者である今泉忠明さんが、本業ともいうべきネコについて書いた一冊。わかりやすい言葉でネコについて解説されています。猫愛に溢れてるな。
2021/02/06
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