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最後の人声天語 (文春新書 1297)

最後の人声天語 (文春新書 1297)

最後の人声天語 (文春新書 1297)

作家
坪内祐三
出版社
文藝春秋
発売日
2021-01-20
ISBN
9784166612970
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最後の人声天語 (文春新書 1297) / 感想・レビュー

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キック

坪内氏を全く知りませんでしたが、学生が作文の勉強に役立つくらいに上手な文章で、私も参考にしたいと思いました。内容は文藝春秋に連載されていた名物コラムで、相撲ネタ、同業者ネタ、芸能人ネタが主で、ときどき時事ネタを扱っています。本書は平成25年から亡くなる直前の令和2年2月まで。様々な出来事を思い出しましたが、SMAPが解散して、もう4年以上経過したんですね。また本屋が次々と無くなる現状を憂いているのが印象的。なお最後のコラムが「死について」です。坪内氏は急死だったようですが、何か予感があったのでしょうか。

2021/03/13

tamami

坪内祐三さん(の文章)に初めて会ったのは、二十年ほど前に刊行された『靖国』でした。坪内さんはその書で、靖国神社の中心的な施設の一つ、「招魂斎庭」が様々な事情から駐車場に変じたことを憤りつつ、それをきっかけに靖国神社と周辺の土地の記憶を掘り起こしていくのです。同書の帯には「気鋭の評論家が書き下ろした……」とあります。文藝春秋連載の「人声天語」は未読でしたが、今回の本を読むことで坪内さんの別の顔を知ると共に、顔の内側は「気鋭」の頃と変わらず、一本筋が通っていたんだなという思いを強くしました。それにしても坪内→

2021/01/23

Shun'ichiro AKIKUSA

作家の死去、書店や、なじみの飲食店がなくなったこと、好きな力士の引退…。読んでいて陰鬱な気分になってしまった。というのも、こうしたエッセイはあらゆるものは変わっても、著者である坪内祐三は変わらない、というメタメッセージによって成立していたからだ。

2021/02/20

Inzaghico

相撲の話と有名人追悼の話がほとんどだ。フィリップ・ロスとトム・ウルフが立て続けに亡くなったときは、青山南と常盤新平の話にもっていって、そこから青山と常磐と川本が主宰していた同人誌「ハッピーエンド通信」を語る。青山南が1980年に「ハッピエンド月評」という座談会で、おしゃれなトム・ウルフやゲイ・タリーズとロスを比較して「ロスは貧相ですね。それこそ風呂屋の番台にいるような感じでね(笑)」とずいぶんと手厳しいことを言っている。たしかにタリーズもウルフも伊達男だったけれども(笑)。

2021/01/27

古本虫がさまよう

連載した雑誌のタイトルのところに掲載されていた中野翠さんの「イラスト」も収録されている。雑誌で一読したものの忘れているものもあり。まとまったものを改めて読むと「死」について書いているものが目立った。大岡昇平氏の『成城だより』 (講談社文芸文庫)を愛読している旨が何度か出てくる。ところどころ引用もしているが、その記述と関連しつつ「私は十年後に六十七歳になっていると書いたが、この時の大岡昇平よりまだ四歳も若いのだ。好奇心を失うまい」と述べている。そのほか、急逝した桐山秀樹さんとの思い出なども。

2021/01/15

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