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新装版 考えるヒント (文春文庫) (文春文庫 こ 1-8)

新装版 考えるヒント (文春文庫) (文春文庫 こ 1-8)

新装版 考えるヒント (文春文庫) (文春文庫 こ 1-8)

作家
小林秀雄
出版社
文藝春秋
発売日
2004-08-03
ISBN
9784167107123
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新装版 考えるヒント (文春文庫) (文春文庫 こ 1-8) / 感想・レビュー

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びす男

「当人は考えているつもりだが、実は考える手間を省いている。そんな光景が到る処に見える」(合理的に考えることと効率的に考えることは違う、という指摘)。小林秀雄による、一級の批評がそろっている。考えるヒントというタイトルがよい。作者は、読者に同意することを求めず、自ら考えることを求めている。頭でっかちな青白い哲学ではなく、経験や直感を脇に置かない健康な哲学を持った人だと感じて、すぐ好きになった。

2017/02/27

マエダ

小林秀雄のヒトラーに対する考察は読み応えがあった。

2018/08/25

ころこ

有難がって読むことに疑問に感じなかった時代があり、「プラトンの「国家」」を読むと論旨が次々変転し、何が論じられているのかさえ良く分からない。他方で「井伏君の「貸間あり」」は井伏の気質と著者の気質が同期して自らの悪評である印象批評に対する洞察を向ける。思想が語られているのは読み難く、エッセイっぽいのは読み易い。このあちこち寄り道してしまう良く分らない文章こそ、日本語の文章とは何かという批評に向けられた問いの答えとして、無意識的に体現している厄介な代物であり、著者の文章が現在も読み継がれている理由なのである。

2023/08/22

Tomoichi

昭和30年代に文藝春秋や朝日新聞に連載されたエッセイ集。小林秀雄の文章の中では読みやすい作品。文章に古さを感じさせないのは流石。「ネヴァ河」「ソヴェットの旅」は秀逸。

2014/04/09

おせきはん

歴史や文化などに関する広範で深い話が多く、読むのに時間がかかりましたが、まさに「考えるヒント」が満載でした。昭和34年に書かれたエッセイに「人工頭脳」の話題が登場していたことには驚きました。

2020/11/15

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