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新装版 考えるヒント (3) (文春文庫)

新装版 考えるヒント (3) (文春文庫)

新装版 考えるヒント (3) (文春文庫)

作家
小林秀雄
出版社
文藝春秋
発売日
2013-05-10
ISBN
9784167107147
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新装版 考えるヒント (3) (文春文庫) / 感想・レビュー

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里愛乍

講演集なだけあって、シリーズ中もっとも読みやすかったと思います。特に歌や詩はわからぬものという件、ここはすごく腑に落ちました。例えば先日いつも遊んでくれる理系女子が牛乳パックの形について「完璧な美しさ」だと延々と述べてくれたけど、自分からしたらそれは単なる牛乳パックでしかない。日常で使うツールである言葉とは単語とは美しさを感じる点では確かに邪魔な物かもしれない。世の中はこんなに感動的なもので溢れているのに。数年前には分からなかった小林秀雄の言葉も、時が経てばこうして新たな発見に気付かせてくれるのです。

2018/02/04

双海(ふたみ)

戦後の混乱する思想界に衝撃を与えた「私の人生観」、柳田国男が目指した学問世界の意義を正確に読み解き、現代知識人の盲点を鋭くついた「信ずることと知ること」ほかの講演を収録、話し言葉による新しい批評表現の可能性を示した画期的な書。「知の巨人」の思索がたどり着いた到達点を示すシリーズ第三弾。(本書紹介より)

2014/07/05

マッキー

小林秀雄の書く文章は相変わらず難しい。読むのにひどくエネルギーを使う。「歴史と文学」の章の歴史教育に関する記述が一番印象的だったがここに書かれていることを今の義務教育や高等教育でやるとなると困難を極めるだろうなと感じる。

2016/12/16

弥勒

小林秀雄氏といふ人は、彼自身の言葉を持ちいれば「己の世界」といふ「狭い」「貧しく弱く不完全なものである」世界で、「その不完全なものからひと筋に工夫を凝ら」し、「生活に即して物を考へる唯一の道」つまり、「ものを本当に考へる道」を歩むだのでせう。「間違ひの一歩を踏み出す事」を覚悟して、講演をしたり、文章を綴つたりするときの彼の言葉に対するこのやうな真摯な姿勢が、文体に表れてをります。私が小林秀雄といふ人物に惹きつけられるのもそのせいかもしれません。

2015/12/07

overture

「批評力とは判断力である、判断力とは未知の事物の衝撃による精神の弾性ではないか。」講演に筆を加えたもので話し言葉であること、ちょうど自分がベルクソンを読んだ後だったこと、この二つのおかげなのか意外とわかりやすかった。全体としてどの講演でも、観念的な整合性ばかりにこだわり未知を既知に還元してしまう態度への嫌悪と、目の前のもの・未知のものと向き合い、直観を磨き続けた人物たちへの共感が語られていたように思う。「信ずることと知ること」「ゴッホの病気」が特に面白かった。「私の人生観」は理解不足なので再読したい。

2014/04/18

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