小笠原始末記 (文春文庫 112-24)
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小笠原始末記 (文春文庫 112-24) / 感想・レビュー
kiiseegen
絶版古書。九つの短編集。幡随院長兵衛、水野十郎左衛門、大岡越前守、徳川家重、佐久間象山...江戸期幕末迄を描く。久しぶりに新田次郎の時代小説を堪能。
2022/10/29
がんぞ
史実時代小説集。表題作は吉宗治世のころ、小笠原某という浪人が先祖の書付にあったと言う八丈島の更に南にある無人島の開発を申し出て、小笠原本家では迷惑していたが審理に当たった大岡忠相は治まった世からのエスケープと見た。結末はおそらく実際の経過もそうなのだろうが些細なことで某は暗殺されてしまい話は流れる。『異人斬り』では幕末に攘夷派が横浜居留地の異人を斬って成果にしようとしたが偶然に二度の機会を得て実際に成し遂げた足軽は身分が低いため「同志」に名前を出してもらえなくて結果的に明治まで生き延びたが無用の人になる。
2011/09/17
さっと
時代小説の作品集。読みごたえあり。
2010/02/06
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