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わが政治への反回想 国家なる幻影 下 (文春文庫 い 24-4)

わが政治への反回想 国家なる幻影 下 (文春文庫 い 24-4)

わが政治への反回想 国家なる幻影 下 (文春文庫 い 24-4)

作家
石原慎太郎
出版社
文藝春秋
発売日
2001-10-10
ISBN
9784167128050
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わが政治への反回想 国家なる幻影 下 (文春文庫 い 24-4) / 感想・レビュー

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choku_tn

1996年の議員辞職までの回顧録。 下巻の山場はベニグノ・アキノ暗殺までの動きと中川一郎の死への道程。形は異なれどいずれも2人の男性の哀しい絆が行きつく無情な結末にズシッとくる。

yo

面白かった、ニノイ・アキノ暗殺前夜のやりとり、田中角栄、金丸、小沢一郎に繋がる一連のルーズで全く国民の事も考えておらずあまりに無知な政治家の実情などが書いてある。他にも湾岸戦争、成田空港問題、大韓航空機爆破事件のCIAとロシアと韓国の内幕、水俣病の国の対応など、当時TVやマスコミなどでも大きく取り上げられた国際問題、政治事件の内幕がここまであっさりと書かれていることに驚かさた。日本やアメリカ、アジアの政治家の生態を描写しているとともに、日本国をうごかす力の意思なき虚栄ぶりも自民党内部から観察されてる。

2022/03/11

go

これも面白かったなー。25年も議員やってたんだね。しかし、石原慎太郎でも自民党内では中心になれなかったのがあんまり想像出来ない。やはり良くも悪くも田中角栄の力ってのが凄かったのかな

2021/07/12

ゲンゲン

子供の頃ニュースで観たフィリピンのアキノ氏暗殺事件、ソビエトによる大韓航空撃墜事件などの真相に迫る下りは興味深く読んだ。上下巻を通して高度成長期以降の日本の世相、真相を著者の体験から明らかにした。本作品は現代史の貴重な作品で単なるエッセーとは異なる。そして著者が常に強調している国防・国益について余りにも無頓着な政治家共への警鐘はそのまま現在にも通ずる。外交は冷酷なまでに客観的な国益を追及すべきで、勇気をもって、著者が云うセンチメントを捨て去る必要もある。国家の自立は先ずは憲法改正が必要であろう。

2012/04/09

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