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新装版 青い壺 (文春文庫)

新装版 青い壺 (文春文庫)

新装版 青い壺 (文春文庫)

作家
有吉佐和子
出版社
文藝春秋
発売日
2011-07-08
ISBN
9784167137106
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新装版 青い壺 (文春文庫) / 感想・レビュー

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じいじ

オモシロいです。有吉さんにこんなエンタメ性のある作品もあるんですね。勿論これは昭和の作ですが、旧さへの違和感を感じさせません。10年もの歳月を、あちこちを転々とする「青い壺」の行方へと併行する人間関係が1話1話、じつに面白く描かれています。その中で、子育てを終えた老夫婦に、私は親近感を感じました。でも、この何もしない亭主より、孫の幼稚園の送り迎え・自転車乗りなど、家族への貢献度は私の方が高いと思いました。…こんなユーモアに富む有吉佐和子の小説なら、もっともっと読みたいです。

2023/12/24

小梅

やっぱり有吉佐和子は美しさを表現するのが上手いなぁ~ 読了日が不明になっていた為に登録し直し。 2013年のおすすめランキングに入れていたから2013年に読んだんだよね(笑)

2013/10/10

かぷち

持ち主が転々とする青磁の壺が見つめる悲喜こもごもの人生。特に大きな何かが起きる訳ではないのでインパクトは無い。有吉さんの筆致をじっくり味わう作品。定年退職後、粗大ごみと化した夫に懊悩する妻。ジェネレーションギャップに馴染めない生け花好きの祖母。果てには海を渡り遠きスペインの地へ。名もなき陶芸家の手で生み出された壺は、いつしか評論家の目を欺く程の風格を備える。美とは勿論生まれながらの物でもあるが、多くの人の目にさらされる事で後天的に体得する物でもある。物言わぬ壺と喧しい人間の対比が面白い。

2024/03/04

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/12/post-ef829c.html 無名の陶芸家が作った、青い壺。 その壺の持ち主が転々と変わっていく物語で、宮部みゆきの【長い財布】(だったかなぁ?)を思い出しました。

2023/12/24

美紀ちゃん

生徒が貸してくれたので 読んだ。 たぶん、自分からは選ばない本。 何度も眠くなった。頑張った。 美しい青い壺がどのくらい美しいのか想像できなくて、検索してみた。砧青磁は淡青色の青磁で陶磁器の最高峰だという。 まろやかで柔和な独特の光沢となめらかな質感。 それが作られたところから始まり、 様々な人の手に渡っていく短編集。 長く暮らした夫婦ならば、面白いかもしれないが 中学生が読んでも、面白さはわからないと思う。最後まで読んだが、うーん。その生徒が、なぜこれを私に読んで欲しかったのか?わからない。

2024/02/20

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