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賢人たちの世 (文春文庫 し 2-18)

賢人たちの世 (文春文庫 し 2-18)

賢人たちの世 (文春文庫 し 2-18)

作家
城山三郎
出版社
文藝春秋
発売日
1994-01-10
ISBN
9784167139155
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賢人たちの世 (文春文庫 し 2-18) / 感想・レビュー

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良い本なのに、ここ読書メーターで47登録とは、少なすぎます!小説というよりは政治ドキュメンタリーという内容です。このようなスタイルが「男子の本懐」など得意な著者であると思います。椎名、前尾、灘尾の三人が主人公。私が物心ついた時の首相は佐藤で、その後、三木、福田、大平、鈴木、中曽根、と続きました。今回の三人の中では、椎名悦三郎は当時のテレビニュースなどで名前を聞いていた覚えがありますが他の二人はほとんど知りませんでした。自民党の政治家の中にも清廉潔白でまっすぐで世の中を考える素晴らしい人たちがいたのですね。

2016/05/16

sirahane

日本の政治の浄化を願って集まった三賢人。それぞれ性格が全く違うけれど目指す所は同じ。しかしその浄化はなかなか進まない。当時の総理の動き、また報道のされ方も絡めて面白く読んだ。今の政府にこういうお目付け役は居るのだろうか?ちょっと心配。

2013/05/15

読書国の仮住まい

著者初読み。 ボリューム 55年体制の後半、政治家であった三人 世界観 椎名悦三郎。 仙人の趣を持ち、座右の銘は事を省くにしかず、省事。 一つの目標にさまざまな道があっていい同極異路という言葉も好む。 前尾繁三郎。 学者の趣を持ち、大柄な体で鈍い動きから暗闇の牛と異名で称される。 灘尾弘吉。 詩人または宗教家の趣を持ち、鄧小平に対しだいぶ若いねと言える年輩者。 補足事項 大派閥に属さなければ影響力を発揮できなかった時代において、政界の抗争と金権政治に歯止めを効かせた賢人。 このような人物の必要性を感じる。

2022/01/29

マウンテンゴリラ

こうした政治小説といった類いの本を読むと、紋切り型の感想として、昔は本書の主人公達のように、教養に溢れ、骨太の政治家もいたのだろうといったことが頭を過る。おそらく事実としてもその通りであったのだろうと思われる反面、今の政治家がそうではないと言えるのだろうか。小説のタイトルから見て、優れた個人の業績というよりも、そのような人々が政治の中枢にいた時代を描いたという意味合いも強く感じられる。ということは、やはり政治(家)の劣化を問題にする視点も含まれていたのだろう。→(2)

2018/06/30

おるすばんokabe

政治屋ではなく政治家の話し。政治屋と政治家の違いは私利私欲や政局への興味か国家万民のため、100年先の孫子のための政策を行うかの違いでしょうか。あとは信念ですかね。マスコミしか手段がなかった当時と比べ今は色々な手段があります。自分が信じるにたる政治家を見つけていきましょう。

2013/04/25

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