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新・落窪物語 舞え舞え蝸牛 (文春文庫 た 3-13)

新・落窪物語 舞え舞え蝸牛 (文春文庫 た 3-13)

新・落窪物語 舞え舞え蝸牛 (文春文庫 た 3-13)

作家
田辺聖子
出版社
文藝春秋
発売日
1979-10-25
ISBN
9784167153137
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ジャンル

新・落窪物語 舞え舞え蝸牛 (文春文庫 た 3-13) / 感想・レビュー

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しゅわ

継母にいじめられる薄幸の姫に当代きっての貴公子が求婚…平安版シンデレラです。先日、氷室版を読んだので、なつかしくなって読みなれた田辺版を本棚の奥から引っ張り出してきました。ひさびさの再読です。原典は復讐編がかなりえげつないですが、田辺版はそのへんがソフトになっていて、キャラにも深みがあり読みやすいですね♪ 古典を勉強している高校生ぐらいにもオススメできる一冊だと思います。いまよむと、ストーリーは関係ないところで「女というものは、自分がたてた計画の上をものみな、走れかし、と思っている。」という一節に苦笑。

2013/06/12

miwmiw

落窪物語といえば、継母いじめの話というイメージだったけど、シンデレラストーリーだったんですね。落窪姫と少将よりも、落窪姫に仕える、美人で忠誠心があって有能な、阿漕の存在感がすごい。

2012/03/18

コスヤ

山内さんの「おちくぼ」を読んで、久しぶりに田辺聖子さんのを読みたくなり引っ張り出した。この本「蝸牛」って古本屋さんで買ってその時初めて「かたつむり」って名前だったのかと。ずっと「かぎゅう」って古本屋だと思ってた若かりしころの私まで懐かしく。阿漕の活躍が凄い。継母のいじめも激しい。ときめきもハラハラも胸のすくような仕返しもあり、平安時代に書かれたことに改めて感心します。後書きで、仕返しが酷すぎて和らげているような事を書いていらっしゃるのを読んで、原作はどうなってるのかとても気になりました。

2016/04/04

蛸墨雄

ワクワクしながら読み進んだ。原文も読み進め中だが、先に現代語訳読んでしまった。新聞への連載だということで、大変わかりやすく当時の貴族たちの生活のあり様がよく理解できると思う。ただ、読むのになぜかすごく時間がかかった。

2021/05/13

さやか

日本のシンデレラストーリー・落窪物語を、田辺さんが現代人にも分かり易い注釈を加えながら訳して下さった本。後半部分は原本とは少し違う話になっているそうだが、現代人にはその方が読みやすく、また人に薦めやすい仕様となっているのかもしれない。原本を読んだことはないので、断言はできないのだけれど。大衆小説なだけあって、この時代にしてはなかなかに俗っぽい表現が多く驚いたが、その分登場人物達は人間味溢れた生気に満ちており、非常に楽しく読むことができた。古典文学に苦手意識を持っている人には、特にオススメしたい作品。

2014/11/17

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