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おにぎりの丸かじり (文春文庫 し 6-75)

おにぎりの丸かじり (文春文庫 し 6-75)

おにぎりの丸かじり (文春文庫 し 6-75)

作家
東海林さだお
出版社
文藝春秋
発売日
2010-12-03
ISBN
9784167177751
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おにぎりの丸かじり (文春文庫 し 6-75) / 感想・レビュー

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kinkin

今回はコンビニのおでん初体験、コンビニの肉まんについて、おにぎり解放運動、ごはんを丼いっぱいおかず無しで食べる話、松茸を頭から一本まるごと食べる話が気に入った。いつもながらの観察眼とそれをとてもわかりやすくかつある時は文学的表現を駆使しあるときはドタバタコメディーのように他。それが嫌味なく笑えてしまうところがこの連載が続く理由かもしれない。読者として嬉しいのは文庫本の表紙だ。いままで買った文庫本を並べて表紙絵をみながらニヤニヤするのは、いや自分だけかな・・・・

2017/01/11

s-kozy

何度目の再読なのかな?やはり天才。卵サンドの味をここまで言語で再現した作家がいただろうか。「なーんにも期待せず、なーんにも考えず、一個つまみあげて口に放りこめば、パンふわふわと柔らかく、ゆで卵の自身のみじん切りコクコク、つぶれた黄身ニュルニュル、マヨネーズぬめぬめ、そして、ゆで卵本来の匂いはこれです、というような卵の匂いが口の中にこもる。ゆで卵の匂いはゆで卵だけのほうが本来の匂いなのに、いや、ゆで卵の匂いは卵サンドのゆで卵の匂いのほうです、と主張しているような、うん、そう言われればそうかもしれない」

2018/11/28

ユメ

丸かじりシリーズは、「わかるわかる!」と膝を打つツボが満載で、読んでいて快い。しかも、自分ではまるで考えても見なかったことにピントを当ててくれるので、かゆいところに手が届く感じがある。例えば、地味に暮らしていこうと思っていたのに、ど派手な真っ赤に染められてしまった紅生姜の気持ち。言われてみると何だかすごく納得してしまうのに、私は今まで生姜の胸中を思いやったことがなかった。東海林さんの観察眼おそるべし、である。こういう人が、本人だけではなく、他人の人生まで面白くする力を持っているのだなあ。

2018/04/17

けぴ

気軽に読める孤独のグルメ風食エッセイ。『丼一杯おかず無し』『白くてもカレー』『コンビニおでん食べたい』『煎餅バリバリ食べ放題』『猪ラーメンを食う』『ラーメンも缶詰に』が面白かった。解説を読むと東海林さだおさんは早大漫研で『深夜食堂』の安倍夜郎さんは後輩にあたるとのこと。興味深いプチ情報でした。

2022/04/16

アズル

シリーズ28弾。コンビニのおでん、中華まんに挑んでます。ということは、東海林さんは、最近までコンビニおでん、中華まんを買い食いしてなかったことになります。そう考えると意外。「フランスパンを持つと殴りたくなって、自分のおでこをエーイっとやってみる」、か、かわいい!! 

2013/11/28

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