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ある補佐役の生涯 豊臣秀長 上 (文春文庫 さ 1-14)

ある補佐役の生涯 豊臣秀長 上 (文春文庫 さ 1-14)

ある補佐役の生涯 豊臣秀長 上 (文春文庫 さ 1-14)

作家
堺屋太一
出版社
文藝春秋
発売日
1993-04-09
ISBN
9784167193140
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ある補佐役の生涯 豊臣秀長 上 (文春文庫 さ 1-14) / 感想・レビュー

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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

豊臣秀吉の弟秀長の生涯を描く長篇。作者が前書きで述べるように、兄秀吉を除けば、これだけ高い地位に出世した例は極めて稀なのにもかかわらず、彼についてかかれた作品は少ないと思う。戦国期の武将としては手垢のついていない貴重な存在。堺屋さん、良いところに目をつけましたね。

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秀吉の弟は存在感が薄く、文献や伝記、口伝等でも記録が残っていない年代など多い。が、確かに存在していた。何故なら彼は後に兄が天下人となり、最終的な身代は大和、紀伊、和泉の3ヶ国と河内の一部を入れた約110万石の大大名になっていたからである。副題に「ある補佐役の生涯」とあるが、彼は生涯補佐役に努め裏方として生きた。秀吉が天下人にまで至る道程には、彼の内助の力は計り知れない程大きい。秀吉の晩年の醜態は、この弟が早世してしまったからだとも言われている。そんな天下の勢力にまで至った素朴な補佐役の生涯。

2019/09/06

金吾

○業績は有名ですが余り細部はしられていませんが、名補佐者と言われている秀長を主人公にした数少ない小説だと思います。驀進するボスの後ろで足固めをしていく状態がわかりやすく書かれています。堺屋太一さんらしく経済的視点があるのも面白いです。

2020/03/17

フミ

豊臣秀吉の成功を、初期から支え続けた弟・「豊臣秀長」を主題に扱った作品です。進歩が著しい織田家の中でも、抜群の働き者である秀吉を、どう補佐したのかが、当時の社会のメカニズムなども交えながら、楽しめる作品です。何度も何度も読んで来た「信長、秀吉モノ」ですが、この「成功が分かっている」勢いの良さは気持ちが良いですね。(働いている人は大変(^^;)全340頁中、220頁が美濃国の攻略で、上洛する後半は、天才・信長の独壇場。畿内各地で行った改革などがズラリと紹介される半面、主人公は…城持ちになってからに期待です。

2022/11/24

金吾

○広い視野と私欲の排除、上司に対する尊敬と中世を保持する最高の補佐者として書かれています。著者らしく経済的観点もあり面白いです。

2022/08/28

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