読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

わが息子・脳死の11日 犠牲 (文春文庫)

わが息子・脳死の11日 犠牲 (文春文庫)

わが息子・脳死の11日 犠牲 (文春文庫)

作家
柳田邦男
出版社
文藝春秋
発売日
1999-06-10
ISBN
9784167240158
amazonで購入する Kindle版を購入する

わが息子・脳死の11日 犠牲 (文春文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

中学時代から心を病み、25歳で自死を選んでしまった息子さんのそれまでの状態を大量に残された日記など抜粋しながら、親としてその死を追及する話かと思ったらそうではなかった。脳死と臓器移植、患者・家族と担当医・移植医との複雑な葛藤、今後の脳死や尊厳死について一石を投じる内容で後半は特に興味深く読んだ。いろいろ書きたいことはたくさんあるのだが、突然死や即死と違って11日間でも心の準備ができたご家族はまだ救われてたと思う。しかしカバー下の装丁を見るに、息子さんが生きている間に救えなかったのが残念でならない。(続く⇒

2014/03/31

thayami

日次で語る変遷を踏まえた著者の”提案”。幅のある定義は、もれなく同感。個々人の価値観の尊重。印象的なのが、「人称」の件。中でも、三人称。冨岡医師の場合、”2.5”人称という感。但し、理想ではあるが、全医療関係者に当てはめてしまうのは、物心両面で少々酷という気もする。表題は、洋二郎氏の臓器ドナーのみならず、関係者1人1人の心と解釈。加えて、『あとがき』で知った装幀に込められた著者の願い。子供を持つ親として、少なからず共感。自分に置き換えるが、文字にする辛さを感じる。

2020/04/20

chimako

あまりにも多くの事柄が押し寄せ、考えさせられる事も溢れ何から書けば良いのか混乱する。昨年、柳田氏の講演を聴く機会に恵まれ絵本についてのお話を拝聴した。紹介されたのは『わすれられないおくりもの』や『ヤクーバとライオン』など。この本を読んでからであれば、多分聴き方も違っていたであろうと残念でならない。『犠牲』は20年以上前に書かれたものであるから、脳死や臓器移植については現在と多少隔たりは有るかもしれない。しかし氏が「二人称の死」という言葉で語る身近の死に対する眼差しは不変である。……続く

2015/06/19

猫丸にゃん太

この本は柳田邦男氏が自死した次男の日記や個人的小説を参照しながら植物人間さらには脳死となり、死に行く息子との最後の時を記したもので、精神病や脳死さらには臓器移植や死別を考えるきっかけになる。自死した当人の手記としては二階堂奥歯・南条あや・高野悦子の本が有名だが、この本は残された者の立場からの考察であり、自死された親の叫びである。もともと氏はジャーナリストとして死と向き合ってきたのだが、個人的な死と向き合う時、死は三人称から二人称へ変化する。そして医療現場の死へのケアを合理主義から情緒主義になる様に訴える。

2015/05/17

扉のこちら側

初読。自死により脳死状態になった次男との11日間。死にゆく者をどのように送り、どのように家族は別れを告げていくのか。医師が行うのではなく、臓器提供者の意思で行われる医療を医師は専門家として手伝うという臓器移植の考え方。

2013/06/03

感想・レビューをもっと見る