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ブラック・ダリア (文春文庫)

ブラック・ダリア (文春文庫)

ブラック・ダリア (文春文庫)

作家
ジェイムズ・エルロイ
James Ellroy
吉野 美恵子
出版社
文藝春秋
発売日
1994-03-10
ISBN
9784167254049
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ブラック・ダリア (文春文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

スターの座に憧れた女性が転落していき、やがて惨殺死体となって発見される..というよくある事件設定だが、この物語りは1947年に実際に ロサンゼルスであった事件を脇において、むしろ事件に関連した人たちの暗い影を描いたもの。暗黒のLA時代の暗い雰囲気が伝わってくるよう。 (1991年このミス海外第3位)

2004/01/01

ケイ

LA4部作の一作目。話が二転三転しながら進んでいく。これで解決かと思っても、なかなかそうはさせない作者。第二次大戦終戦当時を描いているからか、差別用語や暴力を意識して用いているようだ。ブラックダリアの殺され方に既視感があると思ったら、ル・メートルのイレーヌ(アレックスの前作)で取り上げられていたように思う。登場人物達がみな脆く崩れていくのが見ていられないが、それでもなんとか踏みとどまる強さがある。このまま第二作へ。

2015/08/07

ゆいまある

馳星周の「不夜城」シリーズに影響を与え、ルメートルの「アレックス」シリーズに登場し、スパイダーマンファーフロムホームで取り上げられたノワール小説の金字塔。40年代のLAで実際にあったむごたらしい殺人事件を元に書かれた小説。圧倒的な暴力、殺人。飛び散る脳、ウジの塊、こびりついた血、腐敗した臓器と尿の匂い。たったひとりで生きる主人公。孤独な。親友も、妻も、手に入れたと思えば全て手からすり抜ける。ぜんぶ失っても手に入れたいものは何か。真実。切ないミステリー。すごく好き。きっとまた読み返す。リーに会うために。

2019/08/23

みやこ

読み応え抜群の壮大な物語。引き込まれ、魅了され、全力を使い切ったような読後の脱力感が心地良い。発端はとある殺人事件だった。少しずつ浮き上がる点と点。関連性のないそれらの事象がやがてひとつの線となり、思いもよらない事実が浮かび上がってくる。そんな中、たくさんの人の人生が狂わされ、たくさんの命が失われた。凄惨な事件の真相を追い続ける中で、いつしか築かれたバランスの良い三角形。欠点だらけの彼らの在り方が、私はとても好きだった。そしてとても哀しかった。彼らの積み重ねた嘘がやるせない。私も彼らの平安を祈ろう。→

2016/01/23

セウテス

暗黒のLA4部作第1弾〔再読〕ロスに夢を求めてやって来たエリザベスは、口を裂かれ胴体を半分に切断され、内臓が全て無い遺体で見つかる。実際に起こった事件を題材に、49年当時のLAの街を表現している。物語は主人公の刑事バッキーにより語られ事件に関わる事で、翻弄される人生を歩む事になる者たちの、悲哀と葛藤が描かれている。熱狂の後訪れる虚しさ、そして再び熱狂を求めてしまう愚かさ。人物や心理、凄惨なまでの情景を、作家エルロイは緻密なまでに描写する凄さが在る。しかしその根底には、弱者への優しい思いが満ちていて切ない。

2017/09/16

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