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眠り人形 (文春文庫 む 1-11)

眠り人形 (文春文庫 む 1-11)

眠り人形 (文春文庫 む 1-11)

作家
向田邦子
出版社
文藝春秋
発売日
1996-08-06
ISBN
9784167277116
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眠り人形 (文春文庫 む 1-11) / 感想・レビュー

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はつばあば

どうしても読みたい本がある。日常とかけ離れた時間(本)へ行くには、私の育ったちゃぶ台が似合う優しさに満ちた世界に、少しの間たたずんでいてからと向田さんの作品を。どの作品も肉親の暖かさに満ちている。「花嫁」の保証期間1年・・にはちよさん上手い!と。そして「結婚の条件」のハルさんにもよく尽くしたねぇと。老いるのは辛いけど、忍耐と愛情の深さが平凡な日常の生活を潤すと教えてくれた。昭和の貧しいながらも男と女が変わりゆく転換期を盛り込んでくれた作家さんなのに、ご自身の老後を味わうこともなく逝かれたのは残念です

2016/03/09

優希

古き良き昭和の香りがありました。近しい人たちとの複雑な対人関係が印象的です。今や見られないであろう風景が目の前に広がっているようでした。

2021/05/04

めしいらず

肉親の濃い血の繋がり故の愛憎相半ばする関係性。久々に実家に集えば、昔むかしの思い出話を種に姦しく笑い転げる女たち。本当は巣立った子らが実家の敷居を跨ぐ時、それなりの理由が必ずある。相手が家族だからこそ、見栄が、プライドが、それを邪魔して言えない「助けて」や「隠し事」。つい意地張って差し出された手もやんわり拒絶してしまう。互いをちゃんと理解しているからこそこじれるのだ。それでもどうにかしたいと家族が結束してサポートしてくれる心強さ。順風満帆が幸せとは限らない。各々が自分らしい幸せの形を探し人生は続いていく。

2017/09/16

matsu04

向田邦子原作の3編。いずれも家族・兄弟(姉妹)のドタバタ劇で、今やこういった展開の話はほぼあり得ないと思うのだけれど、何だか暖かくて微笑ましく、妙に懐かしくて…、そして泣けてくる。

2018/09/12

アカウント停止

実家より拝借。母の本。ホームドラマのような会話が多いと思ったら、もともとはシナリオとして書かれたものだった。どこの家でもありそうで、なさそうな、結婚を題材とした3編。肉親ならではの嫉み、わだかまり、分かり合えない悲しみ、愛情、みんな少しずつ詰まっている玉手箱のような一冊。昭和の古き良き時代の香りがする。ただし、慣れないせいか、会話が多くて読み難い。

2018/10/30

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