KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ことばの博物館 (文春文庫 あ 2-10)

ことばの博物館 (文春文庫 あ 2-10)

ことばの博物館 (文春文庫 あ 2-10)

作家
阿刀田高
出版社
文藝春秋
発売日
1989-06-01
ISBN
9784167278106
amazonで購入する

ことばの博物館 (文春文庫 あ 2-10) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

saga

【再読】海外も含めた古今東西の「ことば」に対し、著者お得意のうんちくと、別視点からの解釈が披露されて楽しい。新聞社の入社試験で「ペンは剣より強い」を題に小論文が出題され、誰も「ペンは剣より弱い」と解答しなかったというエピソードが紹介されている。「ことば」に潜む真の意味を感じるには、斜めの視点が必要なのだと思った。特に外国の名言を翻訳した「ことば」は、日本人独特のバイアスがかかっているかも知れない。

2023/08/30

KAZOO

ご自分の本があまりコマーシャルベースに乗らないときに書かれていた本だと思います。やはり国会図書館に勤めておられたという経歴がもろに表れている気がします。一つの言葉に対しての薀蓄が増える気がしています。時たまぱらぱらとページをめくるのもいいという気がしました。

2015/02/23

MIKETOM

様々な言葉というか、格言や慣用句のようなものに関する蘊蓄本。目次には、カンガルー、馬鹿、雪隠、金の玉、帝王切開、夜間飛行といった単語が並ぶ。『七両二分』って項目の出だしにはこう書いてある。【よその奥さんにちょっかいを出し、その決定的瞬間にご亭主に見つかってしまう。そこで間男が『すみません』と言って差し出す示談金の相場が江戸時代には"七両二分”だった。江戸の川柳には『据えられて七両二分の膳を食い』という句もある】そして七両二分が現代に換算するといくらかなんて方向に話しが進む。とまあ、こんな感じの本です。

2017/12/28

cithara

もう30年以上前の作品。これだけ時間がたっても阿刀田氏の文章は今もほとんど変わっていないようにみえるのがすごい。面白く読んだのだが下ネタを書いたあと冗談でまぎらわすようなシメがどうにもこそばゆい。氏の含羞なのだと思うけど… 男性が読むような雑誌で連載していたエッセイをまとめたものかと思ったがそうではないらしい。「人間万事塞翁が馬」の意味がわかって良かった。ずっと気になっていたのだがついつい調べずにきてしまった。中国の故事の由来が多かったせいか麻雀のウンチクも開陳されていた。麻雀用語は私にはまるで外国語。

2014/07/22

まじぇすた

飲み屋での蘊蓄話のような内容で下ネタもそれなりに出てくる。そのためオヤジ臭さが満載である。異色なのは、それなりの洞察が的を得ていると思われる所。ことばの原意をちゃんと解説してくれるのは良いのだが、その後のネタ話で女性蔑視の表現がチラホラ出てくるので興醒めである。読んでいる最中は新しい蘊蓄を知って賢くなったと思っていたけど、読後はキレイサッパリ忘れてしまった。印象に残っているのは「ブラックユーモア」くらいだった。まぁ、そんなもんだよね。

2016/11/17

感想・レビューをもっと見る